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本人の中に手応えはある。先発出場したグループリーグ第1節チリ戦ではチャンスに顔を出し、幾度となくフィニッシュまで持ち込んだのだから、そう感じるのは当然だ。しかし、日本代表FW上田綺世(法政大)にゴールは生まれなかった。
「シュートは打てているので、あとは決めるだけというのは自分の中にもある。でも口で言うほど、そこの一歩は近くないと感じていて、1点取れそうで取れなかった。あれだけチャンスがあって取れないのは、そんな簡単じゃないとも感じているし、一皮むけるためにもどんな形でもねじ込むことが必要だと思う」
チャンスを得点に結び付けるのはFWの仕事。「決めて帰らないといけない」と今大会中のゴール奪取に闘志を燃やし、「1点取るか取らないかという差はすごく大きい」と思っているからこそ、ゴールが生まれれば、自身の中で大きな変化が生まれる予感はある。
もしゴールを奪えなかったとしても、悔しさを糧にして今後、さらなる成長を遂げていくだろう。しかし、コパ・アメリカという大舞台でゴールを記録し、大きな自信を手に入れたいところだ。
(取材・文 折戸岳彦)
◆1点取れば何かが変わる…上田綺世「簡単じゃないとも感じている」(ゲキサカ)