an・an (アン・アン) 2019年 2月 6日号 / an・an編集部 【雑誌】
鹿島アントラーズの三竿健斗選手にお話をお聞きしました。ご自身が心揺さぶられた名言の数々や人生計画、恋愛観まで赤裸々に語ってくれました! ほっこりするショットともに三竿選手の魅力をたっぷりお届けします。
日本代表の常連! 鹿島のボランチ・三竿健斗選手!
高いディフェンス力と身体能力を誇る、鹿島アントラーズの頼れるボランチ・三竿健斗選手。プレーだけでなく、メディアやSNSなどで見せる、愛らしい笑顔とキャラクターで、男女問わず多くの支持を集めています。
ーーこの日は私服でご登場! 印象的なビジュアルのTシャツとジャストサイズのパンツに、薄色デニムのトップスと黒ぶちメガネを合わせたコーデがとてもおしゃれです。
洋服に興味があり、シンプルなコーデが好きですね。個人的には、ATTACHMENTのKAZUYUKI KUMAGAIがお気に入りです。黒や白などモノトーンのスタイルに、無地かワンポイントがあるトップスと、アクセントになる靴を合わせることが多いです。 今日のシューズは、NikeLabでカスタマイズしました。靴は30足くらい持っていて、靴箱に入りきらなくなると、あまり履かないものを後輩にあげたりしています。
ーーお会いするまでは、個人的にかわいいイメージがありましたが、実際はスタイルの良さも相まって、カッコいいですね!
かわいいとか、カッコいいとか?(笑) 「カッコいい」は嬉しいですが、あまり言われないので……。「かわいい」は誉め言葉として受け取っておきます。
ーーSNSの笑顔にヤラれる女子は多いと思います。
狙ってやっているわけではないですよ(笑)。SNSで意識しているのは、フォロワーのみなさんは、僕からどんな情報を得たいのか、ということです。なのでそれを踏まえて、健康的な食品情報や体のケア法などを発信するようにしています。
ーーアスリートであることを生かした、さまざまな知識をお持ちですよね。
性格的にマイペースで、興味のあることは熱中して調べますね。ですが、逆に興味が湧かないものには全然手をつけないんですよ。サッカー以外に好きなのは読書ですが、専ら自己啓発系や成功者の法則とか習慣などの本ばかり読んでいます。小説は一切読む気がしなくて、自分を高められるものに偏っていますね。
ホスト界の帝王・ローランドさんに刺激を受けました。
ーー最近読んだ本を教えてください。
ローランドさんの本を読みました。異業種の方ではありますが、上へいくための心構えなどが書いてあり、一個人としてとても刺激を受けました。例えば、やるかやらないかじゃなくて、「やるかやるか」。何事もやりたいと思ったことはすぐ行動に移すべき、ということです。僕はこれを読んで、スーツをオーダーで作ってみました。あとは「足もとはきれいに」とあったので、靴を磨いたりもしましたね。
ーー読んだ後や実践された後で、何か変わりましたか?
心に余裕が出て、毎日が新鮮に感じられるようになりました。僕はどちらかというと、毎年引っ越しをして環境を変えたりと、すぐ変化を求めるタイプなので、実践したことで日々の生活が楽しくなりましたね。
ーーananwebの読者は女性が多いのですが、おすすめの本はありますか?
うーん……(笑)。働く女性向けというと中谷彰宏さんの本は、ビジネスマナーや時間、お金の使い方などが書かれてあっておすすめです。
ーーありがとうございます。これらの本はいったいいつ読まれているのですか?
メンタルが弱っているときに読みますね。少し前にローランドさんの本を読んだのも、怪我で3か月くらいサッカーができなかった時期でした。こんなに長期間休んだのは初めてでしたし、体を動かすこともできないので、やっぱり心が沈んでしまって。ちょうどクラブワールドカップやW杯もあり、他の選手の活躍がすごく悔しくて、同時にもどかしさも感じていました。
でも、ローランドさんの本だけでなく、自己ブランディングといった類の本も何冊か読んで、自分に自信がついて心を大きくすることができたんです。そのうえで、自分の価値を上げるためには、サッカーでまず結果を出さないと、と思っています。
ライバルを抜いて、W杯は柴崎岳選手と出たい
ーーサッカーで結果を出すこととは?
僕の役割は相手からボールを奪うこと。それと、わかりにくいかもしれませんが、ゴールの起点になることが多いです。(ananweb読者は働いている女性が多いことから)会社でいうとなんだろう……勤めたことがないからか難しいですね(笑)。ざっくり言うと、黒子のようなものです。自分でいうのもなんですが、なくてはならない存在ですね。それらの仕事を存分に発揮するのと、柴崎岳選手(デポルティボ)とコンビを組んで、日本がまだ達成できていないW杯のベスト8に入ることが目標です。
ーーベスト8! ぜひ実現していただきたいです。三竿選手にとっての柴崎選手はどんな存在ですか?
憧れの人ですね。2016年に鹿島アントラーズに移籍したのも、柴崎選手や小笠原満男選手から学びたい思いがあったからです。柴崎選手の背番号だった20番も受け継いでいますし、僕が守備で、柴崎選手が攻撃で(ともにボランチ)一緒に戦いたいですね。
ーーおふたりの勇姿を見たいです!
そのためには、同じポジションの選手を抜いて上にいかないといけません。遠藤航選手(シュトゥットガルト)や橋本拳人選手(FC東京)、守田英正選手(川崎フロンターレ)などがいますが、僕は全員をライバルだと思い、意識しています。
土居聖真選手とはギャグを言い合う仲
ーー仲良しの選手は?
同クラブの土居聖真選手です。すごく優しくしてくれるし、年齢は4歳離れていますが、しょうもないギャグをお互い言い合って、ケラケラ笑っています。すべてにおいて優しくて、いままで怒っているところは1回しか見たことがありません。プレー中に理不尽なことを汚い言葉で言われて、それに反論していたくらいです。いつも好きにしていいよ、と甘えさせてくれています。
ーー土居選手も取材したときに、仲良しの選手に三竿選手を挙げられていました。相思相愛です(笑)。それにしても、本当にサッカーがお好きなんですね。
単純にやっていて楽しいのもありますし、サッカーは、野球やラグビー、バスケなどに比べて1点の重みがすごく大きいスポーツ。90分という試合時間も限られていて、1点によって戦略も流れも変わるので、いろいろな表情があるのが魅力だと思います。
5歳上の兄(三竿雄斗・大分トリニータ)の影響で、気づいたらいつもボールを蹴っていました。いままで一度もやめたいと思ったことはありません。先ほど言った夢や目標があり、それを叶えるためにはどうするべきかと、逆算してやりたいこと、やるべきことを考えているので、そのルートから離脱することは考えられないですね。
ーー読書以外にも、三竿選手のサッカー人生に影響を与えてくれたモノや人はいますか?
恩人と呼べる方がふたりいますね。ひとりは、冨樫剛一さん(現・東京ヴェルディ強化部ダイレクター)。東京ヴェルディの下部組織にいた高校3年間と、トップに上った1年間を指導してくれた人です。冨樫さんからは、プロの在り方を教わりました。必死に集めたお金で観に来てくれるお客さんもいるのだから、プロは不甲斐ない姿を見せてはいけない。エンターテインメントでもあるから、楽しんで帰ってもらう。そのためには、どんなときも100%の力を出し切る。夢を与える仕事であるから、子どもの前では練習でもリフティングでボールを落とすな、など……。本当にその通りだなと思います。
もうひとりは、吉武博文さん(現・JFAアカデミー福島コーチ)です。U-17のW杯に出たときの監督で、ポジショニングやボールの受け方、動かし方などテクニックを教えていただきました。あと、「割り切ってやれ」とよく言われましたね。これは、自分の限界まで出し尽くせばいい、少しのプライドでできないのにやろうとしたり、できないことをできるように見せると結果的に中途半端になる、という意味です。おふたりには大変感謝をしていますね。
中村アンさんのような健康的でしっかりした女性が好き
ーーエンターテインメントに身を置いている方はもちろん、働くすべての人にも当てはまる言葉ですね。ちょっとまじめな話が続きましたので、最後に好きな女性のタイプを教えてください。
年上の女性が好きですね。年齢はさほど気にしていなくて、しっかりした強い大人の方に惹かれます。そういうような人が髪の毛を結んだり、かきあげたり、耳にかけたりするとキュンとしますね。見た目はきれいでかわいい感じ。芸能人でいうと、中村アンさんのような健康的な女性がいいです。
ーーそんな彼女と行きたい、好きなデートコースは?
デートしないので……妄想でいいですよね(笑)? 普通に手をつないで街を歩きたいです。一緒に買い物をして、ちょっといいお寿司屋さんで夕食を済ませて、ドライブがいいかな。お台場まで行って、夜景を一緒に観たいですね。
ーー具体的な目標を設定し、それを見据えて人生設計をされている三竿選手。柔和な笑顔からは想像できなかった、強い向上心を抱かれていることがわかり、そのギャップもまた多くの人を惹きつけることでしょう。2022年のW杯で、柴崎選手とのコンビを見られることを切に願います!
◆鹿島・三竿健斗「ホスト界の帝王に救われた…」心に刺さった言葉とは(ananweb)