日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年8月15日土曜日

◆サガン鳥栖、レッドカードだ! 金監督からコロナ感染拡大…Jクラブ初のクラスター発生 関係者「もう鳥栖とは怖くて試合ができない」 (zakzak)






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 こんなテキトークラブにはレッドカードだ!! Jリーグが12日、YBCルヴァン・カップ1次リーグ最終節のC組・鳥栖-広島戦(Eスタ)を試合当日に中止決定。前日11日にJ1鳥栖が金明輝監督(39)の新型コロナウイルス陽性を発表していたが、チーム内感染が一気に拡大し、全10人の感染が確認された。Jリーグのクラブで初のクラスター(感染者集団)とみられ、保健所の指導を受けて2週間をめどにトップチームの活動を休止する。金監督は発症日の8日夜にJ1鹿島戦で指揮を執り、体調の異変をチームにも報告せず。クラブ側も金監督が8日昼から「体調不良」と当初は発表しながら、「体に微妙な違和感があった」と訂正するなど怪しい動きを見せており、大赤字の経営と同様のずさんな管理体制が丸裸となった。 (編集委員・久保武司)


 耳を疑うような言動が止まらない。鳥栖・竹原稔社長(59)は金監督のコロナ感染を発表した11日のウェブ会見で、「どんなことがあっても広島でのルヴァン杯(12日)は開催できます」と笑顔で断言していた。

 しかし、一夜明け事態は急転。選手ら89人に独自のPCR検査を実施して80人が陰性だったが、2人が抗原検査を経て陽性に。7人が再検査となった。

 鳥栖は12日夜に緊急会見を行い、金監督を含めて全10人のコロナ感染を明らかにした。

 その数時間前、Jリーグ・村井満チェアマン(61)が「2ケタの可能性がある。クラスターという扱いになるかは、保健所の指示に従っていく」と、Jリーグ初のクラスター危機に言及した通りの最悪の展開に。

 Jリーグが絶対に防ぎたかった事態は、鳥栖が正常な危機意識を持ったクラブなら防げていた。まず金監督だ。8日昼に体調に異変を感じたが、チームに申告せず夜の鹿島戦を指揮。9日に鳥栖に戻り、クラブハウス内で行った首脳陣ミーティングでは、マスクを外す場面もあった。同夜には38度の発熱があったが、10日朝には平熱に戻ったとして練習に参加した。

 公式ホームページでは11日、金監督がPCR検査で陽性判定を受けたと発表した際に、「昼体調不良」と経過を記載していたが、竹原社長がこの日の会見で「8日の昼に体調不良はなく、体に微妙な違和感があったと報告を受けた」と説明。ホームページでも「昼体調不良」の部分に訂正線を引き、「昼に微妙な違和感を感じる」と差し替えた。竹原社長は「体調不良という言葉が独り歩きをしてしまったから」と釈明したが、体調不良を自覚しながら試合を指揮していたら大問題に発展するため、被害を最小化しようという意図が透けて見える。

 佐賀県の公式発表でも8日が発症日と認定。金監督の症状を「茨城県で試合、嘔気、悪寒」としている。対戦相手の鹿島はまさに寝耳に水。濃厚接触者なしと確定を受けたうえで、試合会場のカシマスタジアムを12日に緊急消毒した。

 Jリーグの念入りなガイドライン以前に、発熱したら当面は仕事に行かずに自宅待機するよう、テレビや新聞でも何ヶ月も前からさんざん注意喚起されている。それでも体調不良を申告することなく、職場でウイルスをばらまいた金監督。感染症対策の意識を共有させられず、公式発表も不審な訂正でブレるチーム体制。このテキトーぶりが、クラスターの悪夢を招いたのは間違いない。

 鳥栖は放漫経営により、5月にJリーグ史上最大額となる単年度20億1400万円の巨額赤字を計上したばかり。それでも当時、竹原社長は「辞めることがすべてじゃない」と涙ながらに続投宣言した。「大口のスポンサー契約の話もある」とも明言していたのだが、そんなニュースはとんと聞こえてこない。

 一事が万事。今回の騒動でも何の見通しや確証もないまま、その場しのぎの言動で右往左往している。「もう鳥栖とは怖くて試合ができない」という多くのJクラブ関係者の叫びを、当事者たちはどう聞くのだろうか。


◆サガン鳥栖、レッドカードだ! 金監督からコロナ感染拡大…Jクラブ初のクラスター発生 関係者「もう鳥栖とは怖くて試合ができない」 (zakzak)





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