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■鹿島アントラーズ 上昇気流に乗ってリーグ戦3連勝&8年ぶりの白星獲得へ
【プラス材料】
今季開幕以来、最も多くのプラス材料を持ってヴィッセル神戸戦に臨むことができる。まずは、ホームゲームだった前節のサガン鳥栖戦で今季初の連勝を収めたことでチームの一体感が高まっている。
また、週の半ばにあったJリーグYBCルヴァンカップの清水エスパルス戦は消化試合となったものの、ルーキーのMF松村優太とFW染野唯月がプロ初ゴールを挙げて逆転勝ち。鳥栖戦に先発して完封したGK沖悠哉とともに若手が結果を残し、勝利につなげたことで前向きな競争が生まれる。
公式戦2連勝中。結果だけでなく、アントニオ・カルロス・ザーゴ新監督のサッカーの理解が広がり、深まりつつあるのが見て取れるだけに、過密日程でもチーム状態は右肩上がりと言えるだろう。天皇杯決勝で敗れた神戸に、今回のホームゲームで雪辱を果たしたいところだ。
【マイナス材料】
ここまでセンターバックの一角を担ってきたDF町田浩樹が累積警告で今節の神戸戦は出場停止となる。身長190センチの高さと利き足の左足から放たれるビルドアップのパスは、チームの武器だっただけに、欠場はマイナスポイントに挙げられる。
ただ、パートナーを組むDF犬飼智也は誰にでも合わせられるタイプで、相方の良さを引き出すことは得意。代役での先発が見込まれるDF関川郁万との連係で、強力な神戸攻撃陣を封じることができるかが大きなポイントになる。
また、神戸には2014年以降、リーグ戦のホームゲームで6試合連続勝利なし(1分5敗)と苦手にしているデータがある。それだけに、先手を奪って主導権を握りたいところだ。
文:totoONE編集部
■ヴィッセル神戸 決定力不足と失点癖を改善できなければ今季初の連敗も
【プラス材料】
前節のベガルタ仙台戦を1-2で落とした。その中でプラス材料を見出すなら2つだろう。
1つは、FW藤本憲明に今季初ゴールが生まれた点だ。リーグ戦再開後は過密日程を踏まえて、FWドウグラスのバックアップ選手として期待された藤本。期待に応える活躍を見せていなかったが、2週間で5試合の超ハードスケジュールを前にようやく初得点。チームにとっては好材料と言える。
もう1つは、仙台戦に敗れたとはいえ、チャンスを作れていた点。ドウグラスが今季最多6本のシュートを放ち、FW小川慶治朗もシュート3本のうち決定機が2つ。相手の守備を崩したという意味では及第点だ。そのチャンスをしっかり決めれば、勝ち点3はおのずと転がり込むに違いない。
【マイナス材料】
好材料との表裏一体を含め、マイナス材料は3つ。1つ目は、前節からの引き続きでエースFW古橋亨梧の動向が不明な点。第8節の北海道コンサドーレ札幌戦で負傷交代し、前節の仙台戦はベンチ外。個で打開できる貴重な存在だけに、欠場が長引けばそれだけでマイナスだ。
2つ目は、決定力不足。今季チーム最多の4ゴールを挙げている古橋の欠場を嘆く前に、仙台戦のシュート22本で1ゴールのみという結果を重く受け止めるべきか。途中出場のFW小田裕太郎と藤本とのコンビで1点は返したが……。
3つ目は、ここ3試合で6失点と複数失点を許している点。DFトーマス・フェルマーレンとDFダンクレーが復帰するという好材料が続いた中で、失点が止まらないのはかなりの不安材料と言っていい。
文:totoONE編集部