
日刊鹿島アントラーズニュース
Ads by Google
2020年10月4日日曜日
◆【G大阪】調子上向きの昌子源がそれでも“完全復調”と実感できない理由「ここで潰したら俺、退場になるかも…」(サッカーダイジェスト)

「前は瞬時にパパっと一番いい判断ができてた」
[J1リーグ第20節]G大阪 2-0 鹿島/10月3日/パナスタ
耐えに耐えての快勝劇だった。
土曜日ナイターで開催されたJ1リーグ第20節、ガンバ大阪対鹿島アントラーズの一戦は、ホームチームが2-0でモノにし、今季2度目の4連勝を飾った。前半半ばから劣勢を強いられて数多のピンチを迎えるも、GK東口順昭の好守連発やディフェンス陣の懸命の粘りで凌ぎ切る。すると後半にペースを握って盛り返し、パトリックのPKで先制に成功。以降はふたたび鹿島の猛攻に晒されるもゴールを割らせず、アディショナルタイムに途中出場の渡邉千真がカウンターから追加点を奪い、趨勢を定めた。
チームが4バック(4-4-2システム)を再導入した北海道コンサドーレ札幌戦からスタートした怒涛の4連勝。その最終ラインを見事な統率力とカバーリングで牛耳っているのが、昌子源だ。三浦弦太が負傷離脱する危機をプラスに転じさせ、守備陣はここ4戦を2失点で切り抜けている。
古巣相手に存在を誇示した背番号3は、次のように試合を振り返った。
「終始攻められてたし、個人的なミスも多かったです。それでもヒガシ(東口)くんが素晴らしいセーブをしてくれたし、誰かのミスを誰かがカバーするというところがしっかりできた試合だと思う。僕がスタメンで出て初めて無失点、というのは情けない結果ですけど(苦笑)、あらためてチームやファンに感謝したい試合でしたね」
試合の大きな分岐点となったのが、0-0で迎えた51分の場面だ。
鹿島の最終ラインからのボールが前線にこぼれ、ファンアラーノと昌子がボールを追う。ここで躊躇いを見せた昌子はファンアラーノにボールを先に小突かれて突破を許し、大ピンチに繋がれてしまった。GK東口がこの1対1を見事なスーパーセーブでシャットアウト。G大阪はそこから息を吹き返すことができたわけだが、昌子にとっては悔やまれるプレーだった。
怪我による長期離脱から実戦復帰を果たしたのが8月上旬。試合後の会見で「感覚は完全に戻ったか?」と問われた昌子は、このシーンを回顧しながら冷静に自己を分析した。
「やっぱりパスのずれだったり、相手のアプローチが早く感じたりってのはありますね。あのファンアラーノに入れ替われたシーンなんですけど、いつもならもっとパパっと迷わずプレーできるのが、あのときは『ここで潰したら俺退場になるかも』っていうのと、『あのまま前に行かずに並走しても、相手のほうがスピード乗った状態やから負けるかな』とか、いろんなことを考えてしまった。で、ああいう結果になった。前は瞬時にパパっともっと、一番いい判断ができてたと思うんですよ。迷いってのが出てしまった。自分自身がいちばん悔しい」
当然、東口には感謝している。その存在の大きさをベタ褒めするほどだ。
「日本で一番ですよ。誰が見てもいいキーパー。みなさんが見て感じているよりも、実際に僕なんかは背中で感じてますからね。鹿島時代のソガ(曽ヶ端準)さんと同じくらい、背中で感じる存在感がすごい。チームを救えるキーパーは日本ではもういないと思う。次はもっとヒガシくんを楽にさせたいですね」
「いろんな勝ち方ができてるのは、チームの自信になる」
4連勝とはいっても実際は辛勝続きで、いずれもG大阪のスタイルを貫いての盤石な試合運びではない。それでも昌子はチームの確かな成長を感じ取っているという。
「札幌戦は終了間際に点を取って勝って、名古屋には最後まで攻めて逆転、広島戦では2点先行しながら攻め切れなかったんだけど、我慢して勝ちを拾った。そして今日みたいに0-0で長くやるなかでなんとか1点を取って、辛抱強く凌いでカウンター(で追加点)とか、いろんな勝ち方ができてるというのは、チームとして自信になりますよ。もちろんガンバらしいサッカー、相手陣内でボールを回して圧倒したいのはある。でも長いシーズンで連戦もあって、いろんなサッカーがあるとも思う。いまはチーム全員で守れて、攻めれてる。これが大きいかなと」
G大阪は4位に浮上した。首位・川崎フロンターレとのポイント差は「21」と大きいが、消化試合がふたつ少ない。直接対決も残されており、まだ諦めるのは早いだろう。昌子、キム・ヨングォン、東口の守備トライアングルを支えに、宇佐美やパトリック、井手口ら個性豊かなタレントが噛み合い始めている。シーズン終盤に向けて、台風の目となっていきそうな勢いだ。
構成●サッカーダイジェスト編集部

Ads by Google
日刊鹿島
- 17
◆鹿島、C大阪FWレオセアラ獲得交渉中…J1で4季連続2ケタ得点(報知)2024-12-17
- 20
★【中後監督・中田FD就任「新・鹿島」の現在地】(サッカー批評)2024-10-20
- 21
◆《2025鹿島宮崎キャンプ》J1鹿島 練習試合に向けて調整(茨城新聞)2025-01-20
- 32
★【宮崎キャンプ終盤。金沢戦で見えた鬼木・鹿島の戦い方】(サッカー批評)2025-01-22
- 35
◆【湘南戦で突きつけられた鹿島の現実】(サッカー批評)2025-02-16
- 36
◆【鹿島】植田直通「すごくいい声が出るようになった」(サカノワ)2024-11-05
- 70
◆【鹿島が6戦、首位。光った鬼木采配と次なる課題とは】(サッカー批評)2025-03-18
- 79
◆鹿島 史上4クラブ目のホーム年間無敗!鈴木優磨が今季15点目(スポニチ)2024-12-08
- 83
◆J1鹿島 タイトル奪還へ一丸 鬼木監督、新体制を発表【更新】(茨城新聞)2025-01-12
- 85
◆明治安田J1 鹿島、競り勝つ 新潟に2-1(茨城新聞)2025-02-26
- 89
◆サッカー 鹿島アントラーズが鹿島神宮でシーズンの必勝を祈願(NHK)2025-01-29
- 94
◆明治安田J1第37節 鹿島快勝 C大阪に2-0(茨城新聞)2024-11-30
過去の記事
- ► 2024 (1133)
- ► 2023 (1261)
- ► 2022 (1152)
- ► 2021 (1136)
- ▼ 2020 (1404)
- ► 2019 (2168)
- ► 2018 (2557)
- ► 2017 (2892)
- ► 2016 (2193)
- ► 2015 (1859)
- ► 2014 (2464)