「我々がそれをどう遮断するか」
編集部の川崎担当に、連勝がストップした札幌戦の敗因について訊けば、「相手のマンツーマン気味のハイプレスにハメられた部分はあった」と教えてくれた。
スコアは0-2。ふたつの失点を振り返れば、自陣や中盤でのつなぎを狙われ、そこでボールを奪われて、ショートカウンターを食らっている。
完成度の高いビルドアップは川崎の持ち味のひとつだが、一方では、つけ入るチャンスとも言える。
高い位置からいかに効果的なプレスをかけられるかは、川崎戦のひとつの焦点になりそうだ。CF、あるいは左サイドハーフで絶大な存在感を示すエヴェラウドは、守備面のタスクをどう考えているか。
チームトップの14得点、リーグ全体では23得点のオルンガ(柏)に次いで2位につけるブラジリアンは、まず川崎の印象について「質の高い選手が揃っていて、数年間一緒にやってきていることで、お互いを知っていて、スムーズにビルドアップできるという利点があります」と語る。
その洗練されたパスワークを寸断する、遅らせる、あるいはミスを誘発させられれば、得点機につながる可能性はグッと高まるはず。
「我々がそれをどう遮断するかは、ずっと練習してきています。明日(13日)もまだ練習する機会があるわけで、その練習をふまえたうえで、土曜日の試合はホームゲームでもありますし、勝点3をしっかり取るための作業を体現しなければいけません」
代えのきかない得点源であると同時に、守備面での貢献度も高いエヴェラウドの攻守両面における奮闘が、打倒川崎の鍵となる。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
◆【鹿島】「ずっと練習してきている」打倒川崎の鍵となるエヴェラウドの攻守にわたる奮闘(サッカーダイジェスト)