「この地域が先進的な街であるような取り組みをやっていきたい」(小泉社長)
J1の鹿島アントラーズは1月26日、新シーズンに向けた新体制事業発表会見をオンラインで実施した。
冒頭で小泉文明代表取締役社長は、クラブスローガンを発表。創設30周年を迎える2021年は、「Football Dream-しんか-」を掲げ、フットボール、ビジネスの両面での“進化”と“深化”を目指す。
アニバーサリーイヤーとなる今季は様々な記念事業を展開し、クラブ史上初のドキュメンタリー映像の制作、伝統の背番号をテーマとした通年企画、記念グッズやチケットの販売ほか、未来に向けた新たなプロジェクトを随時発表していく予定だ。
事業方針としては、パートナーとの協業実績を広く発信するクラブ公式noteの運用開始、鹿嶋市内の小学校での実践的なプログラミング教室の実施、クラブ史上初となるネイティブアプリのローンチ、New Normal時代のデジタルサービスの提供、アントラーズビジネスカレッジやDX化のコンサル事業の推進などが明らかにされた。
アントラーズのこれまでの歴史を踏まえ、小泉社長は「地域のシンボルとして、生活の中に根差した30周年」と語る。そして次の30年を見据えて、「様々な地域の課題に対して、私たちが持っているアセットの中で応えられるものは、積極的に応えていきたい」と意気込む。
「サッカーチームが本当の意味で、Jリーグが掲げているように、地域のハブとして、より新しい未来のライフスタイルが提供できるようなことができてくるんじゃいか。クラブのパートナー企業の方々の知識やノウハウ、技術を使いながら、この地域が先進的な街であるような取り組みをやっていきたい」
ピッチ内に関しては、「監督がザーゴに代わり、フットボールもかなり新しい変化をした一年」と昨季を振り返る。タイトルを獲得できなかったことに悔しさを滲ませるが、「良いフットボールに進んできたのは間違いない」と自負する。
30周年の今季、「タイトルを獲るのは必須の条件」と考える。「これまでのフットボールをどのように進化させていくのか。その結果、勝利というところで、みなさまの期待に応えたい、そういう一年にしたい」と言葉に力をこめた。
構成●サッカーダイジェスト編集部
◆【鹿島】新体制事業発表会見を実施。創設30周年を迎える2021年は、ピッチ内外での“しんか”で期待に応える一年に(サッカーダイジェスト)