[2.27 J1第1節 鹿島1-3清水 カシマ]
鹿島アントラーズは終盤の3失点が響き、3シーズン連続での開幕黒星に終わった。就任2年目のザーゴ監督は試合後のオンライン会見で「相手が何かをしたということではなく、自分たちの不注意の結果」と厳しく振り返った。
鹿島はこの日、先発とベンチに登録された計18人全員が既存メンバー。クラブ史上初の開幕4連敗という屈辱を経験しながらも5位で終えた昨季からの積み重ねも見せたいところだったが、後半30分にセットプレーから奪ったMF荒木遼太郎の先制ゴールを守り切れず、ホームで迎えた開幕戦で勝ち点を落とした。
ザーゴ監督は「前半からほぼ片方のチーム(鹿島)がプレーしているという状況があって、チャンスを多く作りながら得点を取れた。しかし、そこから急激に集中力が欠けてしまい、失点を重ねたというところ。ホームで、それもこの大事な年に、第一印象でそういうパフォーマンスを見せてしまったのは優勝するためにはいただけない」と次々に厳しい言葉を口にした。
途中出場から先制点を決めた荒木も「13番は偉大なる先輩がつけてきた番号なので、それに恥じないプレーをして、自分らしさを出していこうという中で得点できたことは大きかった」と新背番号での初ゴールには喜びを語ったが、「ホームで絶対に負けられない戦いだったのに3失点して負けたのはチームとして課題が残る」と指摘。「勝ちにこだわるなら失点をゼロでいかないといけない。球際を集中力上げて引き締めてやるべきだった」と反省を語った。
もっとも「集中力が欠けてはいけない。単にそこを改善しないといけない」と力強く語ったザーゴ監督を筆頭に、選手たちからも切り替えを誓う言葉が聞かれた。FW上田綺世は「開幕だからまだ大丈夫という考え方を持っているチームじゃないので、この負けはすごく痛い。去年その痛みはすごく身に染みているので、この負けを受け止めて、こういう失敗をしないように優勝するという目標を見失わないようにしながら、ルヴァンもJリーグも1試合1試合戦っていきたい」と意気込みを語った。