日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年3月26日金曜日

◆「チームを引っ張っていけるぐらい信頼される人に」鹿島でプロ3年目、関川郁万の生き様(サッカーダイジェスト)






「同じ相手に、同じピッチで負けられない」


 本人としても、悔しさが残る試合だったに違いない。

 3月17日のJ1リーグ第5節、敵地でのアビスパ福岡戦で、鹿島アントラーズの関川郁万はスタメンに名を連ねる。自身にとってリーグ戦では今季初のゲームだった。だが37分、「自分の足の出し方だったり、勢いもあって。ボールに行けると思ったけど、相手選手の足首に当たった」スライディングタックルでレッドカードが提示される。

 10人での戦いを余儀なくされた鹿島は、0-0で迎えた85分に失点し0-1の敗戦。関川は「自分が試合を壊してしまった」と唇を噛んだ。

 屈強なフィジカルを武器に、対人守備に強さを見せるタイプのCBだ。球際で激しくファイトする。一歩も引かない。それが件のシーンでは裏目に出てしまった格好だが、今回の退場処分を受けて、たとえばプレーが“大人しく”なってしまうような、自らの持ち味になんらかの影響はあるのだろうか。

「それはないと思います」と関川は言う。「……うん、それはないですね」と確かめるように繰り返す。

 あえて言うまでもなく、反省していないわけでもなければ、ファウル上等、というつもりも一切ない。福岡戦のレッドに深く責任を感じている。ただ、逃げ腰にならず、自分らしさも大切にする。これは関川郁万というDFの生き様の問題だ。

 勝負のプロ3年目。関川自身も「大事なシーズン」と捉えている。期するものはあるはずで、「1年目、2年目の“お客さん”みたいな感じではなく、チームを引っ張っていけるぐらいの人間性というか、信頼されるような人になりたい」と望んでいる。

 次の公式戦は、ルヴァンカップ第2節、アウェーでの福岡戦だ。

「同じ相手に、同じピッチで負けられないっていうのは、個人的にもそうだし、チームとしてもそれはあると思う。僕はけっこう負けず嫌いなので。勝ちたい気持ちは強い」

 サガン鳥栖とのホームでのルヴァンカップ初戦は3-0で勝利。この試合に関川は先発し、勝点3獲得に貢献するパフォーマンスを披露している。その再現を期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)




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