日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年6月30日水曜日

◆鹿島育ちDF沖田空が筑波大で進化目指す「縦突破を日本一の武器に」慶大戦で大学初ゴール(報知)






◆関東大学サッカーリーグ ▽第11節 筑波大2―1慶大(26日・非公表)

 大学リーグ前期最終節で筑波大が慶大を2―1で下した。3試合ぶりの白星を目指す筑波大は前半38分に失点を喫したが、後半22分にDF沖田空(1年)が大学初ゴールを決めて同点に。同34分にはFW和田育(3年)の得点で逆転に成功した。

 大きな喜びと、安どが入り交じった。右サイドバックの沖田は1点を追う後半22分、左CKに合わせて頭で押し込んだ。「絶対に自分たちの流れがくると信じていた」とじれることなく、チャンスをしっかりと仕留めた。沖田は5月30日の法大戦で初のスタメンを勝ち取ると、連続して先発出場。だが、順調に勝ち点を積んだわけではない。「自分が(前節まで)4試合出る中で4分の3は負け。なんとしてでも結果を残してチームを勝たせたいって思いが、ゴールにつながった」。勝利に飢えるルーキーの一撃が、逆転勝利への勢いをもたらした。

 前期リーグを終えて5勝6敗。「思ったような結果が出なかった」と負け越しには悔しさもにじませたが、最終節を勝利で飾ったことには大きな意味がある。出場数を重ね、個人としても「チームのために何ができるか、縦突破とか自分の長所をどれだけ出して貢献できるかを考えながらプレーできている」と少しずつ手応えをつかみ始めた。左サイドバックのDF山原怜音(4年)=清水内定=からも「個での打開」を日々学んでおり、ビルドアップを一つの伸びしろと捉えながら「縦突破を日本一の武器にして、上のレベルに関わりたい」と進化を見据える。

 鹿島下部組織出身の18歳は、トップ昇格を逃した。J2クラブへの道も開かれていたが、反骨心を胸に、また「コーチングや指導者に向けての勉強をしたい思いもあった」と意欲を持ち、充実した環境が整う筑波大への入学を決断。「同じ学年として負けられない思いがある」と同じトップチームのMF田村蒼生やMF竹内崇人らの存在も良い刺激に、ピッチ外の視野も広げていく姿勢だ。

 小学生の時から育った鹿島に対して抱く気持ちは、誰にも負けない。4年後の目標として掲げるのはプロ入り。「鹿島には小中高とお世話になったし、選手として戻りたいって思いは一番ある。絶対に将来はプロになって活躍したい」。力強く、古巣への情熱を語った。大学4年間での吸収を、必ずや夢の舞台へとつなげる。


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◆鹿島育ちDF沖田空が筑波大で進化目指す「縦突破を日本一の武器に」慶大戦で大学初ゴール(報知)





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