[7.7 天皇杯3回戦 鹿島3-0栃木 カンセキ]
天皇杯は7日、3回戦を各地で行い、鹿島アントラーズが栃木SCを3-0で下した。4回戦ではJ1の北海道コンサドーレ札幌を破ったV・ファーレン長崎(J2)と対戦する。
鹿島は6月27日のJ1第20節札幌戦(○4-0)から先発2人を変更。東京五輪代表に合流しているDF町田浩樹、MF荒木遼太郎が外れ、DF林尚輝とMF和泉竜司が先発した。一方の栃木は今月3日のJ2第21節町田戦(△1-1)から大幅9人を変更し、栃木ユースから今季昇格した18歳のFW小堀空、慶應義塾大出身のルーキーMF松岡瑠夢らが先発した。
それでも前半4分、最初に決定機を迎えたのは栃木。右サイドでDF杉岡大暉にプレッシャーをかけたDF吉田将也が松岡とのコンビでボールを奪い、深い位置に攻め込んだ松岡が角度のないところからシュートを放つ。だが、これは枠を捉えられず。栃木は同28分にもDF柳育崇のボール奪取を起点にカウンターを仕掛け、松岡のアーリークロスに小堀が飛び込む惜しい場面をつくった。
一方の鹿島はボールこそ握っているものの、栃木の守備をなかなか崩すことができない。MFディエゴ・ピトゥカの強烈なミドルシュートが枠を外れると、前半終了間際に訪れたセットプレーのチャンスもFWエヴェラウドのシュートが吉田にブロックされ、前半はスコアレスのまま終わった。
後半は両チームに目立ったチャンスのないまま時間が経過。それでも鹿島が同35分、ついにスコアを動かした。DF常本佳吾のアーリークロスがゴール前に放り込まれると、高い打点で合わせたのはエヴェラウド。空中戦に強い栃木の守備陣のさらに上からヘッドで叩き、力強くネットを揺らした。
さらに後半45分、鹿島は途中出場のMFアルトゥール・カイキがなんとかボールを残し、アラーノがグラウンダーでのクロスを送ると、エヴェラウドがダイレクトで押し込み2点目。さらにアディショナルタイム1分、左サイドを駆け上がったピトゥカのクロスからカイキが来日初ゴールを決めた。そのまま試合はタイムアップ。苦戦を強いられた鹿島が終盤の2ゴールでなんとか4回戦に進出した。
◆エヴェラウドが終盤2発!カイキも来日初ゴール! 鹿島、サブ主体のJ2栃木に苦戦も4回戦へ(ゲキサカ)