日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年8月21日土曜日

◆【神戸vs鹿島プレビュー】神戸はシーズン初の連敗を回避できるか…難敵撃破で今季2度目の4連勝を目論む鹿島(サッカーキング)





■ヴィッセル神戸 新戦力の本格合流前に攻守の課題をクリアできるか


【プラス材料】
 前節のサンフレッチェ広島戦は大雨の影響で中止に。試合終了間際の失点で敗れた第23節の柏レイソル戦から気持ちをリセットする時間ができたことはプラス材料と言っていい。また、1試合少ない中で3位の鹿島アントラーズとは勝ち点41で並んでいる。モチベーション的にも高い状態を維持できているはずだ。

 プラス材料としては、柏戦でGK飯倉大樹やMFアンドレス・イニエスタたち負傷者が復帰した点が挙げられる。ベルギー代表のDFトーマス・フェルマーレンも柏戦に続き、水曜日に行われた天皇杯ラウンド16の名古屋グランパス戦にもフル出場を果たした。22日に会見を控えるFW武藤嘉紀、FW大迫勇也、FWボージャン・クルキッチら新加入選手はさすがに間に合わないだろうが、現状のほぼベストメンバーは揃いそうだ。

【マイナス材料】
 柏戦に敗れ、無敗記録は「7」でストップ。14日の広島戦が雨で中止・延期となり、1試合少ないとはいえ5位に後退した。直近の天皇杯も名古屋に負けて敗退。マイナス材料のほうが目につく状況だ。

 守備面では6月23日に行われた第19節の横浜FC戦を最後に、4試合連続で失点が続いている。柏戦では試合終了間際にカウンターから決勝点を許し、天皇杯の名古屋戦では89分の失点で敗れた。終盤の失点は大きな課題と言える。

 攻撃面ではチャンスメイクの数に課題を残している。柏戦では相手の半分以下となるシュート6本(柏は13本)。パスの受け手として優れていたFW古橋亨梧ロスがいまだに尾を引いているようだ。今節はパサーのMFセルジ・サンペールが累積警告のため欠場。攻撃のクリエイト面で不安が残る。

文:totoONE編集部


■鹿島アントラーズ 好調のチームにつけ入る隙なし。真価が問われる一戦に





【プラス材料】
 東京五輪による中断が明け、公式戦3連勝と順調な滑り出しを見せている。前節の徳島ヴォルティス戦は2点目を決める時間帯が遅かったとはいえ、結果的に19本のシュートを放って3-0で快勝。ミッドウィークに行われた天皇杯ラウンド16のV・ファーレン長崎戦では先制される苦しい展開ながら、後半に息を吹き返して逆転勝ちに成功した。

 勝利することと同じように重要なのが、メンバーを入れ替えて戦えたこと。暑い時期の連戦となるため、コンディション面の不安は最小限にとどめられたと言えるだろう。徳島戦で2得点を挙げたMF荒木遼太郎にはひと皮むける気配が漂い、東京五輪に出場したFW上田綺世も臨戦態勢が整っている。

 大型補強を敢行したヴィッセル神戸とのアウェイゲーム。良いチーム状態で臨むことができる。

【マイナス材料】
 直近の3試合から明確なマイナス材料は見受けられない。これから記すことは不安の一歩手前のポイントになる。

 天皇杯の長崎戦の前半は相手に主導権を握られ、強引な攻撃が目についた。J2のクラブが相手、トーナメント戦という背景があったにせよ、前半はチームとして冷静な判断ができなかった。神戸は今夏に実績ある選手の補強を行い、個人能力の高い選手が多い。アウェイゲームのため、ある程度我慢が必要になる。試合状況に合わせて臨機応変に戦うことが求められる一戦で、長崎戦の前半のようなプレーぶりには一抹の不安を覚える。

 公式戦4連勝中でチーム状態は良いが、苦しい展開をものにした試合も少なくなかった。強力な戦力を抱える神戸戦は、鹿島アントラーズの真価が問われる一戦になる。

文:totoONE編集部


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