浦和が鹿島のDF犬飼智也(28)に獲得オファーを出したことが13日、分かった。犬飼は鹿島と契約を残しており、実現すれば移籍金が発生する。
清水から加入した18年にACL優勝を経験。19年から主力に定着し、選手会長を務めた昨季はチーム最長の出場時間(31戦、2790分)を記録した“鉄人”だ。時にはどなり声で仲間を鼓舞し、守備の統率役を担える182センチのセンターバック(CB)。今季は9月に左ハムストリング筋損傷で離脱したが、リーグ29戦に出場。8月の湘南戦では4戦連発となるスーパーミドル弾を決めるなど、DFながら5得点を挙げた。
浦和がライバル関係にある鹿島の主力選手を獲得となれば、13年加入のFW興梠慎三以来となる。犬飼は最終ラインからのビルドアップ力に優れ、セットプレーの得点力も武器。今季限りで浦和を退団する元日本代表DF槙野智章らが抜けたCBの穴を埋める逸材として白羽の矢を立てた。
◆犬飼 智也(いぬかい・ともや)1993年5月12日、静岡市出身。28歳。清水の下部組織を経て、2012年にトップチーム昇格。13年夏にJ2松本へ期限付き移籍し、14年にJ1昇格に貢献。15年に清水復帰。18年に鹿島へ完全移籍し、同年のACL優勝。J1通算148試合、10得点。利き足は右。182センチ、77キロ。愛称は「ワンちゃん」。
◆浦和、ライバル鹿島のDF犬飼智也獲得オファー(報知)