鹿島アントラーズのFW上田綺世(23)が2日、4日の最終節・ベガルタ仙台戦に向けオンライン取材に応じた。
現在、チームは4位。天皇杯で川崎フロンターレが優勝すれば、4位でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場が可能になる。4位で終えるためにも、最終節は勝ち点3の積み上げが必要になる。上田は「最後、負けるつもりはない。来季タイトルに向けて戦う上で今季の締め方が大事。来季につながるゲームにしたい」と強い意欲を口にした。
クラブ創設30周年の節目の年で、3冠を掲げて臨んだが無冠に終わった。16年度の天皇杯を最後に、国内タイトルから遠ざかる。上田をはじめ、タイトルの味を知らない選手が増えたのも事実だ。上田は「タイトルを取らないといけないクラブだが、歴史は先輩方が築いた部分。未知のものを取りにいく感覚。がむしゃらにいかないといけないし、ベテランの方が与えてくれる刺激を、プレーに還元しながら目の前の勝負に勝ち続けることが必要。僕らはあくまでもチャレンジャーであることを忘れてはいけない」と語った。
個人としては今季、14得点を挙げ、得点ランク4位につけている。東京オリンピック代表に選ばれ、11月のワールドカップ(W杯)アジア最終予選では、代表メンバーに選出された。この1年を「今後のキャリアを考えても大事な1年。刺激を生かしたいし。先につながるシーズンだったと思う」と振り返った。