サッカーでスーパーゴールは年に何回もあるもではありませんが、このゴールには驚きました。J1鹿島のFW上田綺世(23)が6日、アウェーの福岡戦で後半26分にワンステップミドルで決めたゴールです。
なぜ、すごいか…ですよね。このゴールはペナルティーエリア外からで、プロでも「ゴールまで距離が遠い…」と打たずにドリブルなどで仕掛ける距離でした。にもかかわらず、打った。それも本人が完璧に決められる自信をもってね。相手DFからすれば「まさか、この距離からは打ってこないでしょ?」という場面で、誰1人として上田に対してプレッシャーをかけていないですよね。
この距離から決められると、次回から相手DFは「上田はエリア外からも打ってくる」とインプットします。でも、そう思ってくれれば上田の思うツボ。というのは、相手がプレッシャーをかけてくれば、彼は今度はその裏をとる動きで十分対抗できますからね。
上田はMF和泉からのパスを受けて、素早く反転してワンステップで右足から強烈なシュートを放ちました。これも高度なテクニックです。あの距離を反転して打つなんて、これまでの日本代表FWで記憶にないくらいの技。今、これができるのが上田しかいないでしょう。それだけすごい一撃でした。
このゴール、右足でボールに回転を加えず思いきり蹴りこんでいます。力むと大きく〝ふかす〟弾道になりやすいものですが上田は違いました。軸足が完璧に決まっていて体のブレが一切なく、体幹の力でボールにパワーを与えているからです。
上田は今後もゴールを量産していきますよ。実に楽しみな選手になってきました。 (元J1横浜監督・水沼貴史)
◆鹿島・上田がシュートをふかさないワケ…体のブレが一切ない体幹の力(zakzak)
#水沼貴史 さん『あの距離を反転して打つなんて、これまでの日本代表FWで記憶にないくらいの技。今、これができるのは上田しかいないでしょう』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) April 9, 2022
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