日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年5月5日木曜日

◆鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田を一蹴で首位堅持! 「ゲームを完全支配」で見えた「6年ぶりの優勝への道」と「変幻自在の強さ」(サッカー批評)






■5月3日/明治安田生命J1第11節  鹿島アントラーズ 3ー1 ジュビロ磐田(カシマ)

 五月晴れに恵まれたカシマスタジアムでジュビロ磐田を一蹴。3得点を挙げた鹿島アントラーズが、GWに大勢集まったサポーターに白星と首位堅持のプレゼントを贈った!

 2019年以来となる“伝統の一戦”は、立ち上がり、アウェイチームがボールを握る展開となった。磐田は直近4試合負けなしという好調な勢いに乗りたかったが、迎え撃つのは首位チーム。時間とともに押し返し、29分にはスコアを動かしてみせる。右コーナーキックをMFアルトゥール・カイキが頭で合わせたのだ。

 この得点をきっかけにさらに攻勢を強めた鹿島は、35分には2トップのコンビネーションからゴールを奪う。樋口雄太が中盤でボールを奪うと、それを受けた鈴木優磨が送った裏への浮き球に上田綺世が反応。上田が「プルアウェイを始めて、優磨君が前を向いたタイミングでダイアゴナルをしようというイメージ」と話した動きで抜け出すと、相手DFを意に介さず、豪快にネットを揺らしたのだ。

 2点リードで折り返した鹿島は後半も勢いはそのまま。71分に1点を返されたものの、78分に上田が追加点を挙げて再び2点差に。

 最終的なスコアは3-1。鮮やかな青空の下でサックスブルーを飲み込み、鹿島が首位チームとしての強さを存分に見せつけた90分だった。


■指揮官も絶賛した攻撃のバリエーション


 レネ・ヴァイラー監督も「攻撃の流動的なポジションチェンジ、サイドチェンジや縦の背後へのボール、あとは先週要求したアーリークロス、ミドルシュート。いろんな攻撃のバリエーションを試合の中で示すことができました」と絶賛する完璧な試合内容で首位の座を守ったことは、チームにとってとても大きい。6年ぶりの優勝が今季の鹿島の目標だが、あくまでも11試合を消化した時点でいえば、この目標はかなり現実味を帯びてきているといっていい。

 得点数はリーグ1位、失点数の少なさは3位と攻守に安定していることは数字も証明している。さらに指揮官は、「就任当初から選手に言っているのは“変幻自在”ということ」と話し、「相手が予測できないチームを目指してやっています」と理想を追求する姿勢を見せている。

“鹿島らしさ”を求めた過去から良さはそのままに欧州出身の指揮官の下で新たなチーム作りに着手している鹿島は、理想を求めつつも、首位の座を渡すつもりは毛頭ない。


■【動画】上田綺世×鈴木優磨の最強2トップで崩したGWのゴラッソ!■







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