日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年5月5日木曜日

◆小泉文明社長が懸命の連続告知も…鹿島アントラーズにゴールデンウィークの洗礼! スタジアムまで「想定外の渋滞」で「見れずに帰った組」「途中入場組」続出の悲劇(サッカー批評)






■5月3日/明治安田生命J1第11節  鹿島アントラーズ ー ジュビロ磐田(カシマ)

 GWに行われた鹿島アントラーズとジュビロ磐田の一戦を観戦に訪れたファン・サポーターは2万6493人。コロナ禍によってスタジアム離れが起きたサッカー界にあって、非常に大きな数字だ。しかし、この数字の裏で、ある“悲劇”も起きていた。

 この試合のキックオフ時間は15時。その前にスタジアムに到着しようとする多くのサポーターが、午前中から東京駅に集まっていた。高速バスでカシマスタジアムに向かうためだ。すでに予約は満席で埋まっていたため、自由席のバスに乗ろうと長蛇の列ができていた。それは、他の乗り場やタクシー乗り場まで伸びるほどの人だかりだった。

 自由席を求めて並ぶ人が多すぎて電車に切り替える人もいたほどだったが、バスに乗れたとしても今度は渋滞という壁にぶつかることになる。バスは95分程度で到着する予定となっていたが、首都高に乗った途端に渋滞にハマり、それが千葉市まで延々と続いた。そのため、SNSには悲鳴のようなツイートが多く並んだ。

「東京駅から高速バス乗って2時間、まだ酒々井!高速はもう流れてますが、ゴールデンウィークの渋滞すごかったー!」
「バスは鬼渋滞で開始ロス」
「10:30に東京駅に着いてなかなかバスに乗れず乗ったら渋滞がひどく15時のキックオフにまだ鹿島神宮駅 バス車内でDAZN観戦…涙」





■鹿島・小泉社長も懸命の告知!


 バスの到着が間に合わず、バスの中で中継観戦した人もいれば、マイカーでの運転を途中で断念し、観戦せずに帰ったことを報告した人もいた。遅れてスタジアム入りした報道陣もいたほどだ。天気に恵まれたGWだったため、首都圏で各地で渋滞が発生したが、高速バスがメインの移動手段となるカシマスタジアムは、その影響を正面から受けたのだった。

 そんな状況を見て、鹿島の小泉文明社長も早い段階からツイート。午前9時41分に、「今日は東京駅のバス乗り場も混んでて、高速道路も事故渋滞などで大渋滞してるので、電車が一番計算できてストレスがないかもしれません。選択肢の一つにどうぞ!」と電車でのルートを紹介した。さらに車でのう回路を紹介するなど、ファン・サポーターがスタジアムに間に合うように懸命の連続告知を行った。




 それでも車移動組の遅刻が発生し、さらに電車では“積み残し”まで発生。SNSでは、満員の電車に乗れなかったという報告が相次いだのだ。

 小泉社長は試合後、「今日の試合は2.65万人の多くの方に来客頂きありがたく思ってますが、改めて渋滞対策を見直す必要があると感じました。電車についても佐原で定員超えで乗車出来ないなどクリティカルな問題もありましたので、状況まとめて関係各所と話して参ります。」とツイートしている。人気あるビッククラブだからこその問題に直面している。


■J全体で受け止めるべき問題


 コロナが発生して以降、車での移動を選択する人が増えているという社会的な事情もある。また、移動者数の減少に伴い、公共交通機関の本数が減っている地域もある。鹿島に限らず、多くのサポーターを呼び込みたいJクラブにとって、頭を悩ます問題となりそうだ。

 鹿島のように社長自らSNSを活用してさまざまな提案を行っても、こうした事態を避けられなかったことは、J全体で受け取めなければならないだろう。

 この試合で鹿島は魅力的な試合運びで首位を快走する勝ち点3を積み上げ、スタジアムの中は最高の熱気に包まれた。上田綺世のスーパーゴラッソは、それだけでチケット代の価値があるものだ。一方で、その空気に魅了されたファン・サポーターが繰り返しスタジアムに足を運ぶための課題が、ピッチ外で残ってしまったのである。





◆小泉文明社長が懸命の連続告知も…鹿島アントラーズにゴールデンウィークの洗礼! スタジアムまで「想定外の渋滞」で「見れずに帰った組」「途中入場組」続出の悲劇(サッカー批評)






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