日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年5月23日月曜日

◆鈴木&上田を擁する鹿島に“第三の男”が出現! 直近5試合で4発、A・カイキが明かす好調の要因は?(サッカーダイジェスト)






浦和戦で2試合連続ゴール!

[J1第14節]浦和1-1鹿島/5月21日/埼玉スタジアム2002

 Jリーグ屈指の強烈2トップ、鈴木優磨と上田綺世を擁する鹿島に“第三の男”が現れた。

 7節の福岡戦からスタメンに定着し、直近のリーグ戦5試合で4ゴールと気を吐くアルトゥール・カイキだ。昨季、鹿島に加入した29歳のサイドアタッカーで、シュートスキルの多彩さが目を引く。

 14節の浦和戦では立ち上がりの6分に、上田のシュートをGKが弾いたはね返りをそのままボレーでゴールに叩き込み、先制弾。チームメイトの祝福を受けながら歓喜のステップを踏んだ。

「練習のときから(上田)綺世がシュートを打つと何かが起こると話しているので、(ゴール前で上田がボールを持った瞬間)それを信じて詰めていったら、自分のところにボールがこぼれてきた。ボックス内でのシュートは自分の得意とする形でもある」と、難なく仕留めた。

 公表されている身長は174センチ。大柄なほうではないが、ジャンプ一番、打点の高いヘディングシュートに定評がある。前節の札幌戦(〇4-1)では頭で得点を決めており、2試合連続ゴール中。好調の要因を、こう自己分析する。

「試合に継続して出られているので、まず試合勘を掴んでいるというのが大きい。チームも好調だし、自分自身のコンディションも良く、結果が出れば、自信もわいてくる。いい流れのなかで、プレーできているからね。これを続けていくことが大事だと思う」

 今季から指揮を執るレネ・ヴァイラー監督が志向する縦に速いサッカーに「自分のプレースタイルがマッチしていること」も要因のひとつに挙げた。

「逆サイドからのクロスに対して、ボックス内に侵入して、積極的にゴールを狙うように言われている。そこは自分がずっと心がけて取り組んできたことなので、まったく違和感がない。ボランチが攻め上がったら、カバーすることも求められているけれど、チーム全体が共通意識を持って戦っているし、(監督の目指すスタイルが)すごくはまっているなと感じる」


“自然体”を心掛ける陽気なブラジリアン





 2010年にプロキャリアをスタートさせたカイキは、母国ブラジル国内だけではなく、エジプトやサウジアラビアでのプレー経験もあり、選手としてうまくいくときも、うまくいかないときもたくさん味わってきた。社交的で、楽天家を自認するフットボーラーのモットーは「ケセラセラ(スペイン語でなるようになるさ!)」のようだ。

「自分がいい状態にあるなと思っていても、なかなかチャンスが巡ってこないこともあり得る世界。そこで、諦めてしまうか、諦めてしまわないか。それによって自分のサッカー人生が変わってくる。

 何かとプレッシャーのかかる仕事だけど、まあ、好きなサッカーをやっているわけだし、少しでも楽しめるようにしたい(笑)。生真面目にやりすぎても気持ちが疲れてしまうからね。自然体でいることが一番じゃないかな」

 サンバをこよなく愛する陽気なブラジリアン。頭髪と同じくらいボリューム感のあるあごひげがチャームポイントだろう。

 ピッチを離れれば、いつもふざけてばかりいるらしく、「覚えた日本語は?」と尋ねたら、「ここで言えるわけがない!」と当意即妙。笑いを誘った。

 6年ぶりのJ1の覇権奪還へ、“第三の男”に名乗りを上げたカイキが鹿島を押し上げていく。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)




◆鈴木&上田を擁する鹿島に“第三の男”が出現! 直近5試合で4発、A・カイキが明かす好調の要因は?(サッカーダイジェスト)


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