
日刊鹿島アントラーズニュース
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2022年6月16日木曜日
◆【ゼムノビッチが斬る!】「エースFWがいない今、鈴木優磨の起用もあり」(サンスポ)

日本は6月の4連戦を戦い2勝2敗の結果に終わった。14日のチュニジア戦では、アフリカの強豪相手に0―3と敗戦。スタジアムからも落胆の声が上がった。J1清水の元監督で日本と世界のサッカーに精通するズドラヴコ・ゼムノビッチ氏(68)は、この負けを前向きに捉え、FWの新戦力の起用を提言した。
◇
4試合を戦い2勝2敗の結果となったが、私は最後の試合が日本の問題点が集約された内容で、課題を明確に浮き彫りにしてくれた重要な試合だと思っている。
まず感じたのがFWらしいFWがいないということ。浅野、前田、古橋は裏への抜け出しに秀でた選手だが、エースFWと呼ぶにはヘディングの強さがない。日本の武器が伊東の突破からに右クロスである以上、これに対応できる選手がいないとその武器も効力を失う。
私なら鹿島の鈴木優磨を試してみる。彼はベルギーでも得点を取っており、Jリーグでも活躍している。「粗暴」のことで賛否両論あるのは分かるが、彼のように闘魂を前面に押し出して戦う選手が今の代表にいるだろうか、みんなおとなし過ぎる。代表チームには本田圭佑、中田英寿らのように「我(が)」が強い選手がいた方がいい。鈴木はクロスへも対応できるし、周囲も生かせる。指揮官が「使いこなす」くらいの気概を見せないと、本当の大物は育たない。
中盤の選手は遠藤、守田、田中で大枠は決まった。チュニジア戦では遠藤が狙われたが、守備力を考えると彼は外せない。鎌田の攻撃力も魅力的だ。ドイツでもプレーしていて、タイトルも獲得している。強豪と戦える選手の一人だ。逆に柴崎は厳しい。いまの森保監督の戦術は、彼のパスセンスを生かせるシステムでない。
最終ラインは初招集の伊藤が良かった。高さもあり、守備が安定している。サイド、センターとこなせることでオプションが増える。吉田のミスは痛恨だったが、チームをまとめている主将。彼の代わりを探すのは難しい。私なら冨安次第だが、冨安をアーセナル同様に右サイドで使い、中央を板倉、吉田、左に伊藤を起用する。高さもあり、攻撃力もある。強豪相手にも善戦してくれるだろう。
私の国、セルビアの言葉に「敗戦は負けではない。勝利への途中」ということがある。今回はW杯という大きな目標を前にした挫折だが、勝って浮かれるより、なぜ負けたのかを分析できる機会を得られたことが幸い。この敗戦を必ず本番で生かしてほしい。(元J1清水監督)
■ズドラヴコ・ゼムノビッチ(Zdravko Zemunovic) 1954年3月26日生まれ、68歳。ユーゴスラビア(現セルビア)出身。現役時代は国内リーグなどでプレー。引退後はオシム元日本代表監督が当時指揮を執っていたチームの2軍監督などを歴任し、95年に初来日。2000年12月に清水の監督に就任すると同年度の天皇杯準優勝し、翌年度の同大会で優勝を飾る。ゼロックス・スーパーカップも2度制覇。戸田和幸をボランチにコンバートして才能を見いだすなど、日本代表4選手を輩出。千葉県協会テクニカルアドバイザー、VONDS市原(関東1部)監督、J3岐阜、讃岐監督などを歴任し、現在は兵庫・相生学院高を指導。
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