鹿島アントラーズが30日、鹿嶋市内で柏レイソル戦(7月2日、三協F柏)に向け調整を行った。ベルギー1部のセルクル・ブルージュへ移籍が確実なFW上田綺世(23)はグラウンドには姿を見せず、室内で別メニュー調整を行った。クラブ幹部によると、交渉が進んでいる段階で、成立次第、渡欧する予定。柏戦での欠場は濃厚だ。
この日、レネ・バイラー監督(48)がオンライン取材に応じ、上田について「彼は現在、トップスコアラー。すぐに替えが利かない」と、上田の存在の大きさを明かした上で「サッカーである以上、得点を決めないといけない。得点を重ねるプランは考えていこうと思っている」と話した。
シーズン前にはDF町田浩樹がベルギーに移籍した。指揮官は「残念ながら、また1人移籍する可能性もある。数カ月前に一番いいセンターバックを失った状況で2位につけている。今いる選手たちのパフォーマンスにはすごく幸せを感じている」と手応えも口にする。
リーグ戦は勝ち点が詰まるだんご状態。エース不在の中での上位の柏との対戦になるが「毎週、すべての試合がタフ。自分たちのゴールを守ることにも力をかけないといけない。全員がいいパフォーマンスをしないと自分たちが求めるいい結果は得られない」と気を引き締め、勝ち点を重ねる覚悟を口にした。
◆【鹿島】ベルギー移籍の上田綺世、柏戦欠場濃厚「彼はトップスコアラー。替えが利かない」監督(ニッカン)