日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年7月15日金曜日

◆【鹿島】「後輩だけど友達みたい」安西幸輝がハッとさせられた鈴木優磨からの一言(サカノワ)






天皇杯G大阪戦で、渾身の左クロスからエヴェラウドのゴールをアシスト。


 J1リーグ鹿島アントラーズのDF安西幸輝が7月14日、オンラインによる取材に応じて、前日の天皇杯4回戦ガンバ大阪戦(〇2-0)を振り返るとともに、今季これまでになかった初めて味わう悔しさや葛藤、そして鈴木優磨からの言葉が支えになったエピソードなどを語った。 

 最近の鹿島はリーグ2試合連続ドローだったが、この天皇杯でライバル相手に快勝。鈴木のポストプレーを起点に、安西の左足クロスからエヴェラウドのジャンプヘッド弾が決まり、今後への期待も膨らむゴールと勝利になった。

「勝ち切れない試合が続いていましたが、しっかり2-0と無失点で終えられて良かったと思います。(上田)綺世が抜けた分、どうやって攻撃の部分で得点していくかを監督とも話してきました。1日1日スターが出てくるようなチームにならないといけない。そのなかで、ピトゥカが途中出場から得点を決め、去年苦しい思いをしてきたエヴェ(エヴェラウド)はここで今季3ゴール。その二人が点を取ってくれたのは大きかったです」

 そのように安西は、チームとして収穫の多い1勝になったと好感触を得ていた。

 一方、安西は今季、これまでとても苦しんできたと言う。

「今シーズンは苦しいシーズンを送り、なかなか結果を残せず、プレーも消極的になり、悩んでサッカーをやっていると自分の中で感じてきました。一度スタメンから外されて、ベンチからの景色を見たり、別のポジションをやってみたり、いろんなことを経験して、僕自身は元気にしているつもりでも、みんなが気にかけてくれて、本当に有難かったです」

「サッカー選手をやってきて、ずっと試合に出てくることができて、ベンチで過ごすのは初めてでした。ポルトガル(ポルティモネンセSC)での監督交代の直後以外、今までの監督全員に使ってもらってきました。ベンチになって初めて悔しい思いをして、あまり昔のプレーなど見返さないのですが、どういうプレーをしていたのかを見ると、やはりいい時はどんどん仕掛けていて。怖がらず仕掛けることが武器で、それがチームにもたらせる一番のプラスだと思いました」

 そうしたなか、鈴木の言葉が安西の心に響き、ハッとさせられた。

「二人で車に乗っている時、アイツも試合に出られなかった時の話をしてくれたんです。そして試合に出られない時、どのように自分のポテンシャルをプレーで示せるのか、という話をしました。優磨は、持っている武器こそ大切にしたほうがいいと言ってくれました。アイツは後輩ですけど友達みたいな感じです。そこで俺の武器は何かを考えた時、走力だったり、ドリブルではがしてクロスを上げるところだったり、正直、失うものは全部失ったので、失敗してもいいから、とにかく仕掛けてチャレンジしていこうと思いました」

 きっと、鈴木だけではない。安西を知る誰もが喜んだアシストだったに違いない。鹿島の「2番」、ここからさらに突き抜けていきそうだ。





◆【鹿島】「後輩だけど友達みたい」安西幸輝がハッとさせられた鈴木優磨からの一言(サカノワ)





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