日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年7月15日金曜日

◆【鹿島アントラーズ】後半の追加点で「FW鈴木優磨&MF三竿健斗」がサポに吠える! 2人がDF安西幸輝を抱きかかえたワケ(サッカー批評)






 鹿島アントラーズが天皇杯ベスト8をかけて戦ったG大阪戦で完封勝利を飾った。その試合の行方を決定づけたのが後半30分の追加点なのだが、その直後に鹿島の選手が見せた行動が胸を打つものだった。

 追加点は、後半21分にもぎ取った先制点から4分後のことだ。右サイドからの攻撃で生んだ1点目に対し、2点目は左サイドからの攻撃がもたらした。DF安西幸輝が左サイドの高い位置で相手と対峙すると、1対1の勝負を仕掛ける。そして、抜き切る前にクロスを上げたのだが、これが、ゴール前で待ち構えていたエヴェラウドにピタリと合う。そして、次の瞬間には、ゴールネットを揺らしていた。

 勝負の行方を決定づけた背番号9は、すぐに安西の元へと駆け付けた。そこに、樋口雄太や鈴木優磨、三竿健斗も走り寄った。集まった選手が手荒く祝福したのは、安西の方だった。ゴールを決めたエヴェラウド以上に、左サイドバックをもみくちゃにしたのだ。

 特に、鈴木と三竿は安西を力強く抱きかかえ、叫ぶようにして言葉をかけた。続けて2人は、サポーターに向けて咆哮した。それはまるで、背番号2を自慢し称賛するかのような行動だった。

 このG大阪戦の3日前、札幌ドームで鹿島の選手はサポーターと一触即発の空気になった。コンサドーレ札幌との試合後に観客席にあいさつに行った時のことだ。客席から飛ばされたヤジに安西は怒り、何かを言おうと足を前に出しかけたが、三竿ら他の選手に止められた。しかも、口を手で押さえられ、反論の言葉を発することを完全に封じられた。後味の悪い空気だけが残った。


■鈴木優磨「本人も悩んでいた」


 この札幌戦は、本来あるべき鹿島のサッカーからはほど遠い内容で、サポーターはそれに対する不満をぶつけていた。安西の行動が、それに対する反論だったことは想像に難くない。

 それから中2日。この左サイドバックは、プレーと結果で“反論”を示してみせた。だからこそ、鈴木と三竿は咆哮したのだろう。仲間を思う気持ちが強いからこその行動だった。

 試合後、鈴木は安西のクロスについて「やっとあげましたね、良いボール」と称えたうえで、「本人も相当悩んでいたと思うんですけど、今日はチームが明るくなる材料が非常に多かった」と胸をなでおろした。

 リーグ戦で2試合連続ドローだった鹿島だが、天皇杯で快勝して未勝利を「2」でストップした。勝利がチームにもたらすものは大きいが、それ以上に、チームが一丸となっていることを内外に示した試合となったはずだ。




◆【鹿島アントラーズ】後半の追加点で「FW鈴木優磨&MF三竿健斗」がサポに吠える! 2人がDF安西幸輝を抱きかかえたワケ(サッカー批評)





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