日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年8月28日日曜日

◆「“常勝”の看板を降ろしていい」鹿島と岩政監督が進む新たな「チャレンジ」の道(サッカーキング)






 27日に行われた明治安田生命J1リーグ第27節、川崎フロンターレが2-1で鹿島アントラーズに勝利して3位に浮上。消化試合数が同じとなった首位横浜F・マリノスとの勝ち点差を2とした。敗れた鹿島は前節の湘南ベルマーレとの引き分けに続いて勝ち点を落とすことになり、4位に後退。消化試合数の3つ少ない横浜FMと勝ち点4差となり、リーグ制覇に苦しい状況となった。

 レネ・ヴァイラー前監督が退任後、コーチから指揮官となった鹿島の岩政大樹監督は就任3試合目で初黒星を喫した。試合後、「選手たちは申し分ない90分をしました。負けたら僕の責任なので、それだけです」と振り返った。

 鹿島は前半、仲間隼斗をトップ下に置く「4-3-1-2」でスタート。サイドのスライドや守備時のマッチアップで相手SBが空きやすい形となったが、「そこを埋めようとすれば他が空く。どこを許容するかというところでサイドのところは許容しました。なので、それは僕の責任」とコメント。後半は配置を変えつつ、押し込んだ展開となったが、「川崎の守備構造、タスクの分担において、空くスペースを前半も有効に使えていましたが、その先に侵入するところで(前半は)守備タスクのために少し立ち位置を取ったところがありました。後半は攻撃に振り切ったことで侵入しやすくなり、ゴール前に入りやすい形にしたというところが修正点です」とハーフタイムを経ての戦い方に言及した。

 この日の敗戦で、対川崎Fは2016年からリーグ戦14試合勝利無しという状況に。同年に鹿島はJ1を制したが、以降5シーズンでは川崎Fが4度J1優勝と立ち位置が逆転している。岩政監督は「ここから自分たちが時代をひっくり返すことに手ごたえを感じましたし、前後半見せてくれた選手たちに感謝しています」と、鹿島が返り咲くことへの予感を感じたと続けている。

 その岩政監督は試合前、選手たちに「“常勝”の看板を降ろしていいと伝えました。僕らはこれからチームを作る、その中でたくさんのミスも出る、たくさんの負けも出るだろうと。それは僕が引き受けるので、選手たちには今日はとにかくやろうとしていることを続けることだけ、どんなスコアになっても、どんな状況になっても、相手がボールを回し続けても、続けることを求めました」と話したことを明かし、変革のシーズンを迎えた中で監督交代があるなど、揺れ動くチーム状況から再スタートする位置づけとした試合で「それを90分やってくれたので、本当に素晴らしかったです」と、実行した選手たちを称えた。

 2点ビハインドの後半に1点差とするヘディングでのゴールを決めた仲間も、「90分間自分たちの色を示せたと思います。(2失点後も)気分が落ちることはなく、逆境でしたけど立ち向かう勇気は90分間出せたのかなと思います」と、チームの姿勢に触れ、「率直な意見として今から岩政監督と今いる選手たちでまた新しいものを作り上げていくというところだと思ったので、常勝というか、今はチャレンジしていくチームなのかなと思います」と、岩政監督の「“常勝”の看板を降ろしていい」に呼応する考え、姿勢を示している。




◆「“常勝”の看板を降ろしていい」鹿島と岩政監督が進む新たな「チャレンジ」の道(サッカーキング)





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