8日、明治安田生命J1リーグ第32節のジュビロ磐田vs鹿島アントラーズがヤマハスタジアム(磐田)で行われ、3-3のドローに終わった。
現在最下位、J2降格の危機が迫っている磐田と、ミッドウィークの天皇杯準決勝で敗れ、今季の無冠が確定。このところ結果が出ていない鹿島の対戦となった。
リーグ戦で6試合勝利がなく、7月30日以来の勝利を目指す磐田は、前節から2名を変更。山本義道、吉長真優が外れ、リカルド・グラッサ、鈴木雄斗を起用した。
対する鹿島は、公式戦4試合未勝利。前述の通り敗退した天皇杯から中2日での試合は前節からは4名を変更。広瀬陸斗、関川郁万、アルトゥール・カイキ、名古新太郎が外れ、常本佳吾、キム・ミンテ、和泉竜司、エレケを起用した。エレケは3試合ぶりの出場となった。
互いに勝利が欲しい一戦。ホームの磐田が積極的に入る。対する鹿島は5分、鹿島はサイドを崩して攻め込むと、樋口がミドルシュート。しかし、これはGK三浦が正面でキャッチする。
磐田は7分にビッグチャンス。右サイドからの鈴木のグラウンダーのクロスをボックス内で山田がダイレクトシュート。GK早川がセーブすると、こぼれ球を金子が蹴り込むが枠を捉えられない。
すると10分、先にゴールを奪ったのは鹿島。右サイドから崩し、ボックス内でエレケがキープ。落としを樋口が右足一閃。ゴール左に素晴らしいミドルシュートが決まり、鹿島が先制する。
先制した鹿島は19分にもビッグチャンス。ボックス手前でFKを獲得すると、先制ゴールの樋口が直接狙う。鋭い軌道でシュートはゴールに飛ぶが、カーブがかかりすぎて
しまい枠を外れる。
攻め込み続ける鹿島は24分、ボックス左でボールを持ったエレケが相手をドリブルでかわし左足クロス。これを仲間がヘッドで合わせるが、枠を外れていく。
磐田は26分にビッグチャンス。左サイドからのクロスが流れるがこぼれ球を拾って繋ぎ、最後は上原がスルーパス。鈴木雄がオフサイドラインギリギリで抜け出しボックス内でシュートを放つが、右サイドネットを揺らしてしまう。
両サイドから攻め込み続けていた磐田は31分、スペースでスルーパスを受けた金子がグラウンダーのクロス。ニアサイドで杉本が合わせると見せてスルー。これに逆サイドから走り込んだ鈴木雄が蹴り込み、磐田が同点に追いつく。
勢いづく磐田は33分に一気に逆転する。右サイドからパスを繋ぐと上原が縦パス。ボックス内でDFを背負いながら山田がキープして狭い局面で股抜きのパス。これに反応した金子がGK早川をかわし、冷静に逆サイドに決めて逆転に成功する。
逆転された鹿島はエレケ、鈴木優を中心に攻め込んでいくが、得点は奪えず。すると前半アディショナルタイム2分に磐田が攻め込み、ボックス右から山本康がクロス。これが三竿が伸ばした手に当たりハンド。PKを獲得すると、今季ノーゴールの杉本がキッカーに。GK早川に読まれるがゴール左に決め、磐田が2点をリードして前半を終える。
2点ビハインドの鹿島はハーフタイムで仲間隼斗、ディエゴ・ピトゥカを下げて、関川郁万、松村優太を投入。三竿健斗がボランチに入ることとなった。
すると47分に鹿島がいきなりゴールを奪う。左サイドから安西がクロス。これはクリアされるが、こぼれ球を常本がシュート。これがディフレクトするもエレケが合わせ、鹿島が1点を返す。これが加入後初ゴールとなった。
鹿島が後半は攻め込む時間が続くが、ゴールを奪えず。何度もCKからチャンスがあったが、ネットを揺らせない。
鹿島は61分に常本佳吾、和泉竜司を下げて広瀬陸斗、アルトゥール・カイキを投入。攻撃を活性化して行く中、初ゴールのエレケが抜け出したところで大井に対応されて負傷。71分にエヴェラウドが投入される。
すると79分には、右サイドを仕掛けた松村がカットインから左足シュート。しかし、わずかに左に外れていく。
84分には右CKから樋口がクロス。エヴェラウドがヘッドで合わせるが、GK三浦がしっかりセーブして失点を防いぐ。
このまま磐田が逃げ切るかと思われたが、最後にドラマ。アディショナルタイム3分、鹿島が押し込んでいくと、ボックス内右で広瀬が潰れながらもクロス。これをボックス中央でエヴェラウドが蹴り込み、鹿島が土壇場で追いつく。
追いついた後、鹿島は鈴木優がカウンターからシュートを放つもGK正面。その後は得点が動かず、3-3の引き分けに終わった。
ジュビロ磐田 3-3 鹿島アントラーズ
【磐田】
鈴木雄斗(前31)
金子翔太(前33)
杉本健勇(前50)
【鹿島】
樋口雄太(前10)
エレケ(後2)
エヴェラウド(後48)
◆最下位磐田がアグレッシブに戦うも、鹿島が後半ATに意地の同点弾で痛み分け【明治安田J1第32節】(超WORLDサッカー!)