<明治安田生命J1:横浜0-2G大阪>◇第32節◇8日◇日産ス
残留争いの渦中にいるガンバ大阪が、優勝目前の横浜F・マリノスを下し、残留へ貴重な勝ち点3を手にした。超攻撃的な相手に、我慢強くしっかり守り、相手の弱点のセットプレーで得点し、プラン通りに白星を手にした。
センターバックの昌子源(29)は、最終ラインでGK東口とともに、ベテランらしい落ち着きで無失点勝利に貢献した。試合後、昌子は「しびれましたね…」と苦笑し「マリノスさんは特に両サイドバックが、中にポジションを取ってくる。ボール中心に守って、そこ(相手の動き)に惑わされないのが良かった」と振り返った。
鹿島アントラーズに所属していたころは、タイトル争いを数多く経験してきた。自身がピッチに立って残留争いを経験するのは初めてだ。「寿命は縮まりますよね。優勝争いより、きついし苦しい」と本音を漏らす。優勝争いは、ライバルチームが勝っても「自分らも勝てばいい」と前を向けるが、残留争いは、これまで負けてきたから巻き込まれているもの。「勝てばいい」というメンタリティーにはなりにくいのが常だ。タイトルの経験がある昌子、GK東口、FW宇佐美の役割は大きくなるだけに、昌子は「経験ある選手が、いかにどっしり構えるかが大事」と話した。
試合終了後に、残留争いをするアビスパ福岡、湘南ベルマーレが勝っていることを知った。「今日負けていたら、ほぼ終わっていた。負けていたらと思うと、ゾッとする。この勝ちは大きいが、まだ窮地にあるのは変わらない。この勝利を後に、良かったね、と言えるようにしないと」と気を引き締めた。
◆【G大阪】昌子源しびれた…残留へ貴重な勝ち点3「優勝争いより、きついし苦しい」と本音ポロリ(ニッカン)