日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年1月17日火曜日

◆「仲良しこよしでやっていても勝てない」鹿島復帰の昌子源が語る“常勝”の秘訣(サッカーダイジェスト)






昌子は土居、鈴木、クォン・スンテとともにキャプテンを務める


 鹿島アントラーズは1月15日、鹿嶋市内で新体制発表会を実施。国内3大タイトルの奪還を唯一無二の目標として掲げ、2年目を迎える岩政大樹監督の下、選手やサポーター、アントラーズファミリーが一丸となって取り組む。

 メルカリの小泉文明社長の挨拶で始まった会は、今回からサポーターを会場に入れて行なわれ、オンライン配信も実施された。

 その中で、キャプテン4人体制を発表。昨季からの土居聖真のほか、クォン・スンテ、鈴木優磨、そして5年ぶりに復帰した昌子源が務める。

 今季の新戦力として登壇した昌子は、「ただいま」との第一声に続けて、「5年ぶり、こうやって帰ってこれるとは思っていなかった。アウェーで(対戦相手としてカシマスタジアムに)来た時から、『帰ってこい』といろんな方々に言って頂いていた。こうやって実現できて嬉しい」と復帰の心境を語った。

「新しい鹿島をつくるうえでも、鹿島を体現できる選手として、僕の名前が挙がったのは光栄」

 Jリーグ最多の20冠を獲得してきた鹿島だが、昌子がキャプテンを務め、ACLを制覇した2018年以降はタイトルから遠ざかっている。

 覇権奪還について、再びキャプテンのひとりとなった昌子はこう語る。

「僕と植田直通が注目されているのは分かる。自分たちでも分かっているからこそ、目に見える数字を残したい。ただディフェンダーなので、具体的な数字は難しい。チームとしては優勝。個人としては鹿島のために自分がどう振る舞えば良いのかが重要だと思う」

 さらに、復帰直後には「すべてが分かっているわけではないが、帰ってきた身として、仲良しこよしでやっていても勝てない。鹿島がタイトルを取れていないのは事実」と合流初日に挨拶で話したと言い、「練習あっての試合。紅白戦の相手がJリーグで一番強いという鹿島だった」とかつて自身が経験した“常勝軍団”復活へ意気込みを語った。

「(鹿島を離れて)一番変わったのは年齢。フィールドプレーヤーでは最年長になった。30歳でその立場になるとは思わなかった。ただ、振る舞いは(キャプテンを務めていた)当時から変えることなくやって行けば良いと思う。この数年間でいろんなものを経験した。もちろん怪我もあったし、残留争いもした。それをどうチームに還元できるか」

 それは「言葉ではなく、先輩たちが見せてくれて来たように、自身の背中で示していきたい」と想いを語った。

 現在昌子は右膝内側側副靱帯損傷で約6週間の治療期間が必要だと発表されている。戦力としてチームに合流するのは少し期間が必要だが、そのリーダーシップで早くもチームに影響を与え始めているようだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)




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