日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年5月22日月曜日

◆【採点寸評|鹿島】6戦連続クリーンシート勝利ならず。モヤモヤした感情をぬぐえないままのドローに[J1第14節 鹿島1-1FC東京](サッカーダイジェスト)



鹿島アントラーズ採点寸評


「選手たちには、自分たちに目を向けてしっかりプレーしようと伝えた」


 Jリーグは5月20日、J1第14節の鹿島アントラーズ対FC東京を開催。両者譲らず、1-1の痛み分けに終わった。

 鹿島が幸先よく先制。6分、左サイドの敵陣深くでボールを受けた安西幸輝が、鋭いクロスを供給すると、これに反応した垣田裕暉がヘディングで合わせてネットを揺らした。

 FC東京も反撃に出る。28分にペナルティエリア内でディエゴ・オリヴェイラが関川郁万に倒されてPKを獲得。これをキッカーのD・オリヴェイラがゴール右下に流し込み、同点に追いついた。

 その後も一進一退の攻防が繰り広げられるなか、お互いにチャンスを決め切れず、このまま終了。鹿島の連勝は5でストップ、FC東京は2戦負けなしとなった。

▼鹿島のチーム採点「6」
 クラブ史上初となる6試合連続のクリーンシート勝利を目ざしたが、その夢がもろくも絶たれた。立ち上がりの6分、アカデミー出身FWの垣田裕暉が素晴らしいヘッドを叩き込み、先手を取るも28分に振り出しに戻された。

「(不可解な判定による)PKを決められ、少し動揺したところがあったが、選手たちには審判に目を向けるのではなく、自分たちに目を向けてしっかりプレーしようと伝えた。選手同士で声を掛け合っていたし、大きく崩れなかったのは良かったこと」(岩政大樹監督)

 6連続クリーンシートは途絶えたものの、6連勝がかかる鹿島は最後まで攻め立てた。しかしFC東京の牙城を切り崩せずに終わった。負けたわけではない。だが、モヤモヤした感情をぬぐえないままのドロー決着となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。




GK:早川友基|採点6/PKによる失点を許したものの、90分間を振り返れば及第点。守備面での奮闘だけでなく、攻撃の第一歩となる正確なロングフィードも披露。

DF:広瀬陸斗(75分OUT)|採点5.5/肉弾戦を繰り返したことで、それがジャブのように体力を奪ったのか。時間の経過とともにプレーの精度が低下してしまった。

DF:植田直通|採点6/6試合ぶりの失点に無念さがよぎっただろうが、すぐさま周囲に声をかけて励ました。ディフェンスリーダーたる姿がそこにあった。

DF:関川郁万|採点6/PK献上の接触プレーは不用意といえば不用意ながら、厳しいジャッジにも映った。失点後、ヘッドダウンせず、戦い抜いた。

DF:安西幸輝|採点6.5/サイド攻撃に推進力をもたらそうと、立ち上がりから積極的に駆け上がった。先制点につながるピンポイントクロスはお見事。

MF:樋口雄太(75分OUT)|採点6/相手陣内でのFKやCKが多い展開のなか、そのほとんどのキッカーを務め、球種に工夫を凝らした。

MF:ディエゴ・ピトゥカ|採点6/ファウルを受け、何度ももんどりうった。闘志に火がつき、過剰反応してしまうかと思われたが、冷静さを保った。

FW:名古新太郎(56分OUT)|採点5.5/攻守にわたって献身的なプレーを継続中も細かいミスが少なくない。24分にフリーでミドル弾を放ったが、惜しくも得点ならず。

FW:仲間隼斗(56分OUT)|採点6/前方へのロングパスがそのままラインを割ってしまうだろうと思われても、あきらめずに全力疾走。チーム好転の一因がここにある。

FW:垣田裕暉(64分OUT)|採点6.5/背後への飛び出しや斜めのランニング、タメを作るポストプレーなど、開始早々から躍動。うれしい先制ヘッドを決めた。

FW:鈴木優磨|採点6/精彩を欠いたというほどではないが、全体的に出来は今ひとつ。それでも終了間際、知念からのパスをボレーでねらい、相手GKを慌てさせた。

MF:佐野海舟(56分IN)|採点5.5/怪我から復帰して2戦目。本調子にはほど遠く、ボールが足につかない場面も散見された。

MF:土居聖真(56分IN)|採点5.5/身体を投げ出してパスカットするなど、守備面での貢献は小さくなかったが、攻撃面では大きな変化をもたらすことはできなかった。

FW:知念慶(64分IN)|採点6/味方を生かし、味方に生かされ、好機創出に奔走したが、決定打を奪いきるところまでいかなかった。

DF:常本佳吾(75分IN)|採点6/明治大の一学年先輩である安部柊斗(FC東京)の強烈ミドルに対し、顔を背けず、身体でブロック。追加点を与えなかった。

MF:アルトゥール・カイキ(75分IN)|採点5.5/攻撃を活性化すべく、左サイドハーフに入ったが、ボールに関与する回数が少なく、沈黙。

監督:岩政大樹|採点6/「プレー強度とスピードのあるチーム」とFC東京を警戒。こう着状態が続くなか、5枚の交代カードを使い切り、6試合連続勝利を目ざしたが、ポイント1の上積みにとどまった。








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