鹿島アントラーズのFW鈴木優磨(27)が、浦和レッズ戦(4日、埼玉スタジアム)で、外国人両センターバック(CB)とのマッチアップを心待ちにした。
浦和はDFショルツ、ホイブラーテンのコンビを軸に、今季の失点は12で、リーグで2番目に少ない。ベルギーでのプレー経験を持つ鈴木は「外国人センターバックとの対峙(たいじ)は好きなんですよ」と歓迎し「日本人とは違う戦いになる。両センターバックが外国人のチームと戦えるのが楽しみです」と頼もしかった。
鹿島と浦和のカードは、Jリーグの歴史でも名勝負が繰り広げられてきた。両クラブのサポーターの熱量が高く、ライバル関係で火花を散らした時代もある。鈴木もプロになる前の同カードを思い出し「お互い熱い選手がいて、ファンを魅了する選手がいた」と振り返る。
今回の対決は、4位浦和と勝ち点差3を追う7位鹿島との対戦。上位戦線に食らい付くためにも、互いに負けられない一戦だ。「選手として小さいころから見てきた埼スタでできるのは幸せなこと」とし「少なからず意識はするけど、特別意識はしすぎず、今自分たちがやれてること、チャレンジしているること、やり続けなくていけないことを整理して。ここ2試合、やりたいように完ぺきにできているかというと、そうではない。ここをきっかけに勝ち続ける道に行ければ」と位置付けた。
浦和のエースは鹿島でプレー経験があるFW興梠慎三。鈴木は「ずっと言っていますが、日本で一番好きなFW。動き出しもそうだし、ディフェンダーの嫌なことを常にできる。自分にはできない所を持っている。今でも見て、勉強しているし。素晴らしい選手」と尊敬の念を抱く。
互いに、エースに課せられた責務は「チームを勝たせること」だ。鈴木は現在、8得点4アシストと鹿島の攻撃をけん引する。だが、本人は「自分が下りたら、必ず抜ける選手がいるし、自分が抜けたら止まる選手がいて。他の選手とつながってプレーできていて、彼らのおかげもあって得点ができている」と冷静に分析し、「彼らの動きがないと自分は今、輝けない。彼らがいてくれるから得点も取れてるし勝ち点が積み上げられている」と感謝する。
汗をかく仲間とともに、浦和の堅守を破り、エースの責務を果たす覚悟だ。【岩田千代巳】
◆【鹿島】FW鈴木優磨、尊敬するFW興梠擁する浦和との伝統の一戦でエースの責務を果たす(ニッカン)
『(興梠は)日本で一番好きなFW。動き出しもそうだし、DFの嫌なことを常にできる。自分にはできない所を持っている。今でも見て、勉強しているし。素晴らしい選手』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) June 1, 2023
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