【鹿島アントラーズvsセレッソ大阪 9月16日】
13分、GKに安易にバックパスしようとした喜田陽は背後から鈴木優磨にボールを奪われた。
先制ゴールを決めた鈴木は吠えた。
試合が不穏な雰囲気になったのは、鈴木が中盤でディエゴ・ピトゥカにマイナスのパスを出して、それをピトゥカと喜田が向き合う形で競った直後だった。
喜田は倒れたが、自然の流れの接触に見えた。
香川真司はレフェリーにアピールした。
「レッドカードの可能性確認中」
スクリーンに映し出されたVAR画面はボールを蹴りに行ったピトゥカの左足が、それを阻止しようとした喜田の左足首上を踏みつけている。
一瞬の出来事だ。
モニターを見たレフェリーは躊躇せずにピトゥカにレッドカードを出した。
退場になったピトゥカは両手を広げ、笑いまで浮かべて拍手のジェスチャーだ。
抗議した岩政大樹監督にはイエローカード、鹿島のスタッフにもレッドカード。
■鹿島ファンは荒れた
「審判、審判、ヘッタクソ」
鹿島のファンは声をそろえた。
「危険なプレー」で片づけてしまえば、それまでだが、真正面からボールを競った末のアクシデントだと思う。
あれはイエローカードでよかったのではないか。
でもVARが関与できるのはイエローカードでなく、レッドカードか否か。
これはVARが壊してしまった試合だろう。
10人になってしまった鹿島だったが、1-0を守り切った。
3位の鹿島は首位の神戸に勝ち点6差、2位の横浜FMに5差に迫った。
「あれはイエローでよかったのではないか。でもVARが関与できるのはレッドか否か。これはVARが壊してしまった試合」
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) September 18, 2023
◆鹿島アントラーズ「VARが壊してしまった試合」も守り切り勝利【鹿島アントラーズvsセレッソ大阪】原悦生PHOTOギャラリー「サッカー遠近」(サッカー批評) https://t.co/c30tmvxx9V pic.twitter.com/N4hN4rNgPG