◆アジア杯▽1次リーグF組第1戦 タイ2―0キルギス(16日・ドーハ)
【ドーハ(カタール)16日=ペン・星野浩司、カメラ・今成良輔】 元鹿島監督の石井正忠氏(56)が率いるタイ代表(FIFAランク113位)は、キルギス代表(同98位)を2―0で下し、白星発進した。石井監督は昨年11月の就任後初の公式戦で完封勝利を収めた。
前半26分、FWスパチャイ・ジャイデッド(ブリラム)が味方のシュートを相手GKがはじいたこぼれ球に詰めて先制。後半3分には右クロスから相手DFに当たったこぼれ球を再びスパチャイが右足で決めて追加点を奪った。
かつて神戸、横浜MなどでプレーしたDFティーラトン・ブンマタン(ブリラム)が左サイドバックで先発し、後半18分に絶妙な左クロスでチャンスメイク。J1札幌のMFスパチョーク・サラチャートはトップ下で先発し、攻撃の中心として存在感を放った。
石井監督は鹿島を率いた16年シーズンにJ1と天皇杯を制覇。20年からブリラムなどタイのクラブチームで実績を重ね、西野朗氏に続いて2人目となるタイ代表監督に就任した。初陣となった元日の親善試合・日本戦(国立)は0―5で敗れていた。
キルギス戦前日の会見で「タイ代表は能力が高い選手がおり、個性的な選手はたくさんいる。そこの力を100%出してもらう大会にしたい」と話していた指揮官。公式戦の初陣でタイ代表の強さをアジアに見せつけた。
◆【アジア杯】タイ代表、キルギスに快勝! 石井正忠監督が公式戦初陣で白星…FWスパチャイが2発(報知)