日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年1月23日火曜日

◆鹿島MF柴崎岳「満男さんにも『負けねえぞ』と」若手時代の回想と若手に求める奮起「自分が先陣を切って…」(報知)



柴崎岳


 昨夏にJ1鹿島に復帰したMF柴崎岳が、今季から新主将に就任した。背番号10を任されることも決定し、選手会長にも就いた。柴崎は3役兼任を「自分なりの覚悟の示し方」と語り、タイトル奪還を目指す新シーズンに並々ならぬ闘志を燃やしている。

*  *  *

 昨季優勝の神戸、2位の横浜FMと現在の鹿島を比べ、柴崎は「差はあると思っています」とうなずく。

 「少なからず『まだそんなミスするの?』ってミスが出たりする。1つ1つの質は上げていかないと。それでいいと思っている選手はいないと思うけど、やっぱり言わないとわからない部分もあるし、見せなきゃわからない部分もある。そういう意味では自分が先陣を切り、毎日練習からいいプレーをしなきゃいけない」

 セルビア人のポポビッチ氏が新監督に就任。始動から2週間、練習は活気あるものになっており「モチベーション高く、意欲あふれる練習ができている」と手応えを感じている。だからこそ、若手にはさらなる奮起を求めている。

 「昨年、マツ(松村優太)なんかは終盤にかけて上げてきた。満足せずにどんどん上を目指してほしい。若手が僕らみたいな選手からポジションを奪いにこないと、チームとして活性化しないし競争も生まれない。『変わったな、伸びたな』って選手が何人でてきてくれるかが(今季の)ポイントになるかなと」

 自身は高卒2年目でレギュラーをつかみ取った。当時の“ギラギラ感”は、柴崎が海外に渡ってからもクラブ内で語り草となっていた。

 「(試合に)出れるでしょって思っていた。(小笠原)満男さんももちろん尊敬する先輩ですけど、ピッチ上では『負けねえぞ』と思っていた。同じポジションの選手に対して負けていないと思っていた。『僕が試合に出るべき』って思いで練習していた」

 キャプテンはプロ生活で初めてだが、練習のピッチでは、親身になって若手にアドバイスを送る柴崎の姿がある。

 「満足しているならそれまで。特に手を差し伸べる必要はないかなって。何か自分に満足できなくて、足りないと感じているなら、何かを変えないと。『もっとやれよ』って言われてやるというより、自分が違うと気付いて行動に起こせるか。あまり後輩にがみがみ言うのは好きじゃないですかね、そういう意味では」

 2016年以来となる鹿島での背番号10。若い選手が着けるべきだと考え、一度は固辞したが「10番を空き番にしてはいけない」と自ら名乗り出た。

 「来年以降はわからない。着けるのにふさわしい若い選手が出てきてほしいなというのが、今年32歳になるおじさんとしての切実な願いです」

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 柴崎を主将に指名したポポビッチ監督は「岳が鹿島アントラーズに帰ってきたことがどれだけ大きいか、クラブに関わる全ての人間が認識していると思う。彼は彼らしく、自分なりの姿でチームを引っ張ってもらえれば」と期待を寄せる。

 戦力を単純に数値化すれば、昨季5位だったチームから大きな変動はない。むしろ、例年以上に下馬評は低いかもしれない。5季ぶりのタイトルを獲得するには、選手個々はもちろんのこと、チームとしての成長が必要不可欠だ。そのための道標(みちしるべ)となる頼れる存在がいることは、クラブにとって大きい。(岡島 智哉)





◆鹿島MF柴崎岳「満男さんにも『負けねえぞ』と」若手時代の回想と若手に求める奮起「自分が先陣を切って…」(報知)



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