12日に開幕するAFCアジアカップカタール2023に向け、開催地のカタール・ドーハでトレーニングを行う日本代表。8日の練習では板倉滉がドイツから合流し、登録26名全員が現地に集まった。
練習後、ユニオン・サン・ジロワーズ所属の町田浩樹は、「今、選手が各チームで活躍して、日本代表の注目度がすごく高まってると思います。その中でタイトルを取るか、取らないかは今後の日本サッカー界にも関わってくると思いますし、短い期間で何試合もやる大会なので、出る選手、出ない選手は出てくると思いますけど、だからこそ団結力が必要になってくると思います」と意気込み。
日本代表のセンターバック陣では、負傷から復帰した板倉滉がボルシアMGでテストマッチに出場してからチームに合流したが、公式戦はまだ出ていない。冨安健洋も所属するアーセナルで年末に復帰を果たしたものの、ドーハでは別メニューで調整している。これまでの代表常連である谷口彰悟だけでなく、町田や渡辺剛といった面々の活躍も必要になる可能性がある。
元日に行われたタイ戦では町田自身、代表6試合目を経験。同試合はA代表初出場の選手も多く、先発11名の中で3番目に多いキャップ数だった。「あまり一緒に実戦をやれなかったので、試合をやりながらラインコントロールの設定や攻めている時のリスク管理について、(CBでペアを組んだ藤井)陽也や前の選手にも言いました」と、周囲に対してのコーチングなど、よりチームとしてどう戦っていくかの舵取りの一役を担った。
日本代表戦において、自身が周囲をコントロールをする試合を経験して今大会に臨めることは「大きい」と話し、「トミ(冨安)とか(谷口)彰悟くんがいたら、どちらかと言うとラインの設定などをやってくれているので、そういう意味では自分もそういう試合の経験を積むことが大事だと思うし、今後もっと自分がイニシアチブを取ってやれるようになれればいい」と、主軸となっていく覚悟を持って大会に臨むと話している。
取材・文=小松春生
◆チームをけん引する存在に…日本代表DF町田浩樹「もっとイニシアチブを」(サッカーキング)