J1鹿島は9日、クラブハウスグラウンドで今季初の全体練習を行い、始動した。今季は新たに、大分や町田など日本の複数クラブを率いた経歴を持つポポヴィッチ監督を招聘(しょうへい)し、新指揮官の下で2016年度の天皇杯を最後に遠ざかっている国内タイトルの奪還と常勝鹿島の復活を志す。
初日の練習は、ポポヴィッチ監督を中心とした円陣からスタート。新たなシーズンを待ちわびた多くのサポーターがスタンドで見守る中、アジア杯の日本代表に選出されているMF佐野らを除く約25人が、ボール回しやランニングなど約1時間半の軽いメニューで汗を流した。
練習中にはポポヴィッチ監督が「ブラボー」などと頻繁に声をかけながら、身ぶり手ぶりを交えて選手たちに指示を送る姿も見られた。新加入のDFチャルシッチとMFパレジらも、初日から精力的にトレーニングに取り組んだ。
今季初の練習を終え、FW鈴木は「やっと始まったなという気持ち。(新シーズンを)楽しみにしていた」と率直な思いを語り、タイトル奪還に向けて「シーズン中、難しい時期もあると思うが、チーム全員で乗り越えて最後に優勝できればと思う」と意気込みを示した。
チームは今後、クラブハウスグラウンドで練習を続け、21日に新体制発表の記者会見を行う。23日からは宮崎キャンプに入る予定。
◆J1鹿島 V奪還へ始動 ポポヴィッチ新体制(茨城新聞)