憧れのJリーグ「夢のひとつだった」
鹿島アントラーズは1月29日、キャンプ地の宮崎でトレーニングを実施。ゲーム形式のメニューでは、ランコ・ポポヴィッチ監督の熱血指導のもと、ハイインテンシティかつスピーディな展開が続くなか、新加入のMFギリェルメ・パレジもスライディングでボールを奪いにかかるなど、精力的にピッチを駆け回っていた。
連日、強度の高い練習が行なわれ、27日にはテゲバジャーロ宮崎と対戦。30日にも徳島ヴォルティスとのトレーニングマッチが控える。キャンプ特有のタフな日々が続くが、コンディションは悪くないようだ。29日の午前練習後、パレジに声を掛けると、こう明かしてくれた。
「コンディション的には非常によく仕上がってきていますね。休み期間中もしっかりと身体を動かし続けていたので、それが良い結果になっているかなと思います」
ブラジル出身の28歳。これまで母国とアルゼンチンのクラブでプレーしており、南米を離れるのは今回が初だ。新天地・日本への順応はどうか。
「日本は、強度が高くて、スピードがあるなかでやるサッカースタイルと以前から知っていたので、特に戸惑いはなかったです。あとは、新体制が発足したばかりなので、パスやシュートをもう少しレベルアップしながら結果に繋げたいです。先日のトレーニングマッチでも、ゴールシーンが少なかったので、よりクオリティを上げながら、シュートを決められるように、しっかりと積み重ねていきたいです」
新体制発表会に出席した際は、「私はギリェルメ・パレジです。お願いします。ありがとうございます」と日本語で挨拶。「できる限り日本人たちとコミュニケーションを取っていきたい」と意欲を示していたなか、「日本で驚いたこと」を尋ねると、改めて言語の話題が飛び出した。
「最も驚いたのは、言語が思っていた以上に難しいことですね。日常の挨拶や、グラウンドの中で、たとえば『右、左』とかサッカーの言葉だったら分かるけど、ピッチ外でのコミュニケーションはまだまだ足りません。通訳の方など色んな人と一緒に日本で多くのものを学んでいきたいです」
加入時のコメントでは「日本でのプレーは、プロサッカー選手になった時に描いていた夢のひとつだった」と伝えたパレジ。憧れのJリーグで特大のインパクトを残せるか。日本語の成長も大いに期待したい。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
◆「思っていた以上」鹿島の新ブラジル人MF、日本語に衝撃!ただサッカースタイルには戸惑いなし「強度、スピードは知っていた」(サッカーダイジェスト)