鹿島のポポヴィッチ監督が8日、古巣対戦となる町田戦(9日、Gスタ)を前にオンラインで取材に応じ、「相手ペースにならないようにサッカーができれば、結果を得るのは我々だと思います」と展望した。
相手の長所の一つ、ロングスローについては「どう守るかだけを考えるならサッカーを辞めた方が良いと思う。セットプレー、ロングスローは重要な部分を占めるが、それだけを一番の強みにしているチームは多くない。それよりも自分たちの強みを出すことを考えています」と持論を展開した。
続けて、「攻撃が最大の防御」と言わんばかりに「自分たちが攻撃すれば危険な位置で(相手に)ロングスローは与えないわけで、まずは相手を自分の陣地から出さないというところをしっかり考えなければいけない部分」と話した。「考え方を変えればロングスローで相手も前に人数をかけてくるる分、後ろにはスペースが多くありますから、我々にとってはビッグチャンスになるかもしれない」と強調した。
また、4シーズン過ごしたクラブに対する思いも語った。
「まずは歴史に残る成功を収めた。まずはおめでとうと言いたい。いまだに多くの友人が町田にいますし、野津田(Gスタ)で試合ができることをうれしく思います」
ポポヴィッチ監督と町田との因縁は深い。11年、クラブ初の外国籍監督としてJFL所属だった町田の監督に就任し、J2昇格圏内入りを達成。20年に再び指揮官として戻ると、21年には5位。J1昇格はできなかったが、22年シーズンまで計4シーズンに渡って監督を務めた。「町田の関係者全員に対するリスペクトはありますが、一番大切なのは鹿島がいかに結果を出していくかというところ。町田で作り上げたもの、攻撃的で魅力的なサッカーを鹿島のチームを率いて、野津田で見せられたらと思っています」と話していた。
◆鹿島ポポヴィッチ監督のロングスロー対策とは…9日に町田戦鹿島(スポニチ)