日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年3月31日日曜日

◆【番記者の視点】「3年契約を望んでるって本当?」鹿島FWチャブリッチに聞いてみた 鹿島1―0磐田(報知)



アレクサンダル・チャヴリッチ


◆明治安田J1リーグ▽第5節 鹿島1―0磐田(30日・カシマスタジアム)

 鹿島は磐田に1―0で勝利し、今季初の連勝を飾った。

*  *  *

 速い、強い、うまい。左MFで先発したチャブリッチが、日増しにコンディションを上げている。

 「0→1」が速く、「1→2」は滑らか。「2→3」はパワフル。加速力と馬力、そして技術を持ち合わせるFWは、長い時間、相手にとって脅威であり続けた。来日から2か月が経ち、明らかにキレが増している。

 得点に絡むことはできず「まだ満足はできないし、自分ができる本来のものは出し切れていない。自分にプレッシャーをかけ続けながら向上しなければ」と反省の弁が口を突いたが、強烈なミドルシュートやサイドに張った状態でのプレー選択の多彩さなど、Jリーグ5試合目にして、新たな一面も見えた試合となった。

 この日は、ゴール裏にチャブリッチへ向けた横断幕が掲示された。「チャブリッチと共に。俺達はスロバキアに敬意を表しています」。自身のA代表デビューが見込まれた代表招集を辞退して日本に残った決断に対し、本人とスロバキア側の両方向にリスペクトを示すメッセージだった。

 チャブリッチは自身のチャントお披露目も含め「自分の決断を理解してくれたからこそ、いつも以上の応援を届けてくれたのだろうと思います。言葉では言い表せない感情だった。感謝の気持ちです」と喜びをかみ締めていた。

*  *  *

 代表辞退の真相を伝える形となったインタビューを行ったのが、今月26日。その前日、取材に向けた準備のためにスロバキアのニュースサイトを漁っていたら「チャブリッチは、鹿島と3年契約を結ぶことを望んでいるようだ」との記事を発見した。

 様々な事情があり、スロバキア1部スロヴァン・ブラチスラバから今季終了までの期限付き契約で加入しているチャブリッチ。これは憶測で書かれた記事なのか、それともしっかりとした取材に基づいた記事なのか…。

 本紙がインタビューを行った際の、最後のQ&Aは以下の通りである。

 Q「長い時間すみません、これが最後の質問になります。スロバキアの記事に『チャブリッチは鹿島と3年契約を望んでいる』って出てたのですが…。これ、本当ですか?」

 A「ハハハ(笑い)。もちろん、自分はここに1年だけいて、鹿島を(キャリアの)通過点にするつもりで来たわけではないです。長年タイトルから離れているチームにタイトルをもたらし、鹿島を再び常勝軍団に成長させるために来ています。3年だけでなく、もしこのチームにいれるのであれば、それ以上…そのつもりでいます」

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 契約ごとは、最後まで何が起きるかわからない。大人の事情だったり、お金の事情だったり、選手本人の希望が必ずしもかなう世界ではない。チャブリッチ自身も、前所属クラブへの恩義、愛はずっと変わらないだろう。ただ、今後のゴール量産、勝利への貢献、並びに完全移籍の締結に期待したいところである。(鹿島担当・岡島 智哉)





◆【番記者の視点】「3年契約を望んでるって本当?」鹿島FWチャブリッチに聞いてみた 鹿島1―0磐田(報知)



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