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<ナビスコ杯:鹿島3-0清水>◇1次リーグ◇1日◇カシマ
A組の鹿島が05年以来9年ぶりに決勝トーナメント進出を逃した。
6位で迎えた2位の清水戦。大逆転での1次リーグ突破条件は(1)3点差以上で2位清水に勝つ(2)3位神戸が最下位仙台に敗戦(3)4位東京が5位鳥栖と引き分け以下(4)鳥栖が東京に勝った場合に鹿島の得失点差を上回らない、という厳しいものだった。
大前提の清水戦勝利へ、いい立ち上がりだった。前半16分、MF土居聖真(22)がペナルティーエリアの外から鮮やかな右足ミドルを決めて先制すると、同26分には、MF柴崎岳(22)のパスでDFラインを破ったFW赤崎秀平(22)が2点目を奪った。シュート3本で2得点という効率のいい攻撃でリードを保ち、前半戦を終えた。
もう1点が必要な鹿島は後半も攻めた。しかし、一転してチャンスを決められない展開が続く。MF遠藤康(26)のPK失敗、柴崎の右ポスト直撃シュートなど惜しい場面が続いた。しかし、終戦かと思われたロスタイム3分、オーバーラップしたDF昌子源(21)の左クロスを受けた遠藤が3点目を蹴り込み、ノルマを達成。後半だけでシュート14本の猛攻を実らせ他会場の結果を待った。
数分後、神戸が仙台に2-1で勝ち、鳥栖も東京に2-0で勝ったことが確定した。条件の(2)と(4)をクリアできず、敗退となった。赤崎は「1次リーグの早いうちから起用してもらえれば、もっと点を取る自信はあった。ただ、そこに至らなかったのは自分の力不足」と反省。遠藤は「中断期間で、一からじゃないけど、さらに上を目指せるように練習したい」と話した。
結果は4位。トニーニョ・セレーゾ監督(59)は「(3-0で)勝って突破の可能性を残したことは評価したいが、中断期間を挟んでもっと若手を鍛えなければならない」。ただ、0-3で完敗した前節神戸戦の試合後会見で「我慢の限界」とこき下ろした土居が先制したことには「そう会見で厳しく言ったことで(土居)聖真が発奮したのではないか。私の作戦勝ちだと思う」と笑顔も見せた。
チームは翌2日からオフに入り、19日の再始動日までリフレッシュを図る。