http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/17/kiji/K20140617008382420.html
サッカーW杯日本―コートジボワール戦が行われたブラジル・レシフェで、日本サポーターが、敗戦後のスタンドでゴミ拾いする姿が報道され、マナーの高さが称賛されている。
日本にとって手痛い敗北を喫した直後のスタンドで、現地入りしたサポーターの行動が話題になっている。試合後、日本人サポーターはサムライブルーのポリ袋を持って、客席周辺のゴミを拾うなどして清掃。その姿が各国で称賛されている。
共同電によると、試合から一夜明けた15日の地元紙は「敗北したが、日本の応援団のカリスマ性はブラジル人の心をつかんだ」と好意的に報道。ゴミを拾う日本人サポーターの写真がインターネットで出回っており、中部ミナスジェライス州の新聞は「日本人のマナーを称える声がブラジルで広がっている」と伝えた。
ポルトガル語が分からないにもかかわらず、写真撮影をするために近づいてくるブラジル人に次々と応じていた侍のコスプレ姿の男性サポーターも紹介。地元男性の「日本人はとても感じがよい」とのコメントも添えられた。
称賛の声は海を越え、英国の大手紙「メトロ」は「フットボールファンは大試合に負けると、ゴミを投げてスタジアムを汚すと思われている。だが日本人は掃除して自分たちを慰めている」と分析。「近年の試合ではまれな光景だが、日本ではホーム、アウェーに関係なく日常的に行われている」とも報じた。
日の丸サポーターによる、試合後のスタンド清掃は、98年のW杯フランス大会から海外で驚きをもって報道されている。
東京五輪招致活動では、フリーアナウンサーの滝川クリステル(36)の「お・も・て・な・し」が世界の注目を浴びた。客をもてなす“もてなしの精神”だけでなく、訪問先で尽くす礼儀も日本人が大切にする文化。2年後にリオデジャネイロ五輪を控える同国で、その次の開催地となる日本のマナーを世界に示した格好だ。