日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年7月24日木曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第16節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51180

J1 第16節 大宮アルディージャ戦

ダヴィとカイオが得点も、2度のリードを守りきれず。鹿島、ホームで大宮とドロー。

先週末、味の素スタジアムでJ1再開の第15節に臨み、FC東京と1-1で引き分けた鹿島がホーム・カシマスタジアムでの一戦に臨んだ。中3日で行われた第16節で大宮アルディージャと対戦すると、ダヴィとカイオがゴールを決めたものの、2度のリードを守りきれずに2-2の引き分けに終わった。

鹿島は前節のFC東京戦と同じ11人が先発メンバーに名を連ねた。ジーコ氏が見守る中で行われた一戦、ホームでの勝利を目指す鹿島は、開始直後にダヴィが左サイドを抜け出してペナルティーエリアへ進入。飛び出してきた相手GKに阻まれたものの、ゴールへの強い意識を見せた。5分には、カイオからのサイドチェンジを遠藤が受け、サポートに入った西がクロスを送ると、中央のダヴィがトラップからオーバーヘッドを試みる。こぼれ球が土居のもとへ転がったが、オフサイドでシュートには至らなかった。

立ち上がりからゴールを脅かした鹿島は24分、遠藤がペナルティーエリア手前まで持ち込むと、得意の左足を振り抜いたが、ミドルシュートは枠の左へ逸れた。28分には、左サイド深くでボールをキープしたカイオからのパスを柴崎がシュート。うまく当たらなかったが、右サイドの西が反応してヘディングで中央へ折り返すと、最後はダヴィが詰めた。しかし、枠を捉えることはできなかった。

攻勢をかけながら均衡を破れない時間が続いたが、鹿島は34分に先制する。左CKを小笠原がグラウンダーでニアサイドへ蹴り込むと、走り込んでいた遠藤がシュートを放つ。ゴール前にこぼれたボールをダヴィが収め、振り向きざまに右足シュートを突き刺した。公式戦3試合ぶりに先制点を挙げた鹿島は、前半は大宮に1本のシュートも許さず、1点リードで前半を終えた。

後半、最初のチャンスも鹿島のものだった。52分、柴崎が中盤をドリブルで抜け出すと、右前方の土居へラストパスを送る。土居のシュートは相手GKに阻まれたが、追加点の予感が漂っていた。しかし、次の得点は大宮に生まれた。57分、左CKをファーサイドで折り返されると、最後はこぼれ球を家長に押し込まれ、1-1の同点に追いつかれてしまった。

セットプレーから同点弾を許したが、鹿島は直後に勝ち越し点を奪った。58分、右サイドの西が斜めのパスを通すと、土居は敵陣深くまでドリブルで持ち込み、クロスを送る。ファーサイドに飛んだボールをカイオが頭でトラップすると、倒れ込みながら右足ボレーを蹴り込み、ゴール右隅に決めた。

一度は追いつかれながらも勝ち越しに成功した鹿島。しかし10分後、再びセットプレーから得点を許してしまう。68分、左CK から1失点目と似た形となり、ファーサイドからの折り返しを中央で収められると、混戦からズラタンにシュートを決められてしまった。

2度のリードを守りきれず、2-2の同点で試合終盤を迎えた鹿島は、77分に梅鉢と本山を投入。さらに86分には前節に同点弾を決めている豊川をピッチに送り出した。豊川は積極的な動きを見せ、88分には左足ボレーでゴールを脅かし、90分には強烈な右足シュートを放ったものの、右ポストに阻まれた。アディショナルタイムには、右サイドからのクロスを豊川が頭で合わせ、こぼれ球を山本が押し込んでゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。試合は2-2で終了。ホームで勝ちきれなかった鹿島は、2試合連続の引き分けで勝点1を積み上げるにとどまった。

次戦は中3日の第17節、27日の浦和レッズ戦だ。勝点差9で首位に立つ宿敵をアウェイで破り、反撃の狼煙を上げなければならない。



【この試合のトピックス】
・リーグ戦32試合ぶりの引き分けとなった前節から、2試合連続でのドローとなった。
・リーグでの大宮戦は、通算10試合目で負けなし。成績は7勝3分となっている。
・曽ヶ端がJ1通算422試合出場を達成。歴代単独8位に浮上し、GKでは名古屋の楢崎正剛(552試合)に次いで2位となった。
・ダヴィが先制点を挙げ、リーグ戦では5月6日の第12節名古屋戦以来の6得点目を記録した。
・カイオがリーグ戦3得点目を挙げた。リーグ戦でのホームゲームでの得点は初めて。
・本山が5月10日のJ1第13節川崎F戦以来のベンチ入り、途中出場を果たした。リーグ戦出場は今季6試合目だった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・前半はシンプルにできている。このまま後半も続けよう。
・各選手の位置をしっかり確認して、イメージを共有しながらビルドアップすること。
・アグレッシブさ、注意力を絶対に切らすな。全員で声を出していけ!

大宮アルディージャ:大熊 清
・セットプレー時の切り替えを早く。
・もっと中盤でリズムを作ること。
・慌てずに落ち着いていこう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(2度先行しながら、2度追いつかれて)昨シーズンから続いていることだが、チャンスは作れど決めきれない。恐らく大宮が我々の陣内で攻めたのは、トータルで7、8分だった。だが、その7、8分の中でセットプレーで取られてしまった。

・今日は全員が走り続け、シュート数も多く、サイドを崩した回数も多く、サポーターのこれ以上にない後押しで作られたスタジアムの雰囲気などを考えると普通であれば勝つのが、常識。セットプレーはもう一度集中できる場面でもあり、逆に集中力を失ってしまう場面でもある。そして失点すると、ダメージが大きいのも事実である。

・しかし選手たちはこの蒸し暑い中、最後まで勝利を目指し、あきらめずに戦っていた。前節もそうだったが、この姿勢は今のチーム状況を考えるとポジティブなことだと思う。この姿勢があれば、一度勝てれば、いい方向に向いていくはずだ。


大宮アルディージャ:大熊 清
セットプレーからの失点が多いということで、非常に残念に感じる。ただ、向こうもセットプレーから失点しているわけで悔しさは同じだろうし、お互いにこれから詰めていかなくてはいけないところだと思う。後半はセットプレーからゴールが入ったが、流れをたぐり寄せていなければ取れないと思うので、こちらが主導権を握っていた部分もあった。前半はあれだけ押されたが、想定していた部分でもあった。今後は思い切って後半のようなサッカーをやっていくことも必要かと考えている。


選手コメント

[試合後]

【本山 雅志】
(ジーコ氏からは)試合前にがんばれよという言葉があった。2試合連続の引き分けだが、続けていくことが大事。今までやってきたことを続けていく。最後まで攻めたし、危ない場面もなかった。勝てない時はこんな感じだと思う。こういう時期はあるもの。乗り越えれば強くなると思うし、焦れずにやっていきたい。

【遠藤 康】
2失点とも似たような形だった。あそこで足が止まってしまうのは、誰ということではなくチーム全体の責任。ジーコが来ているからみんなでがんばろうという話はした。どこの相手にも負けたくない。次は浦和でアウェイだけど、勝ちに行けるように短い時間で修正していきたい。

【植田 直通】
勝っている状況で追いつかれたのは自分の責任だと思う。もっと練習しなければいけない。勝てる試合を落とした。自分に足りないところが出たので、あとは努力するだけ。無失点を目標にしていて、1点でも取ってくれれば勝てるという意識付けをできるように、もっと無失点に抑えたい。

土居選手、曽ヶ端選手、豊川選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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