http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140801-1344030.html
鹿島は1日、元日本代表MF野沢拓也(32)が仙台に完全移籍すると発表した。
07~09年の3連覇に貢献するなど長く主力として活躍したが、今季は若手の台頭によって出場機会が激減。17節を終えて1度も先発がなく、計8試合179分の途中出場(1得点)にとどまっていた。下部組織出身で人気も高かった、J1通算318試合60得点の攻撃的MF。クラブを通じてサポーターに別れを告げた。
コメント全文は下記の通り。
次にアントラーズのサポーターの皆さんに「さようなら」を告げるときは、現役引退のタイミングだと思っていました。ヴィッセル神戸に在籍した1年を除き、18年半にわたり、ここでお世話になったことから、自分の中で引退までやり切りたいという願いがありました。当たり前のことかもしれませんが、サッカーの醍醐味(だいごみ)は自分たちの技術と戦術で相手を上回り、勝利すること。そして、常に勝ち続けること。アントラーズではそれを実現できる環境がありました。
しかしながら、アントラーズには今、かつての自分のように、これからさらに成長する多くの若手選手がいて、彼らとともにクラブは新しい時代に向かおうとしています。ベテランと呼ばれるようになった自分が、今までの経験を生かして彼らとチームを支えるというのもプロ選手として素晴らしいことだと思います。しかし、自分の未熟さゆえに現段階ではそれを受け入れることができませんでした。
「観戦客をワクワクさせるような選手でありたい」という気持ちは、今も強く残っています。このままサッカー人生を終わりたくないという欲もあります。そういったサッカーに対する意欲、そして何よりも愛するクラブの妨げになりたくないという気持ち。その2つが、移籍を決断した理由です。簡単なことではないと思いますが、所属クラブが変わっても、アントラーズのサポーターの皆さんには今までと変わらず野沢拓也を応援いただけることを願っています。今後も僕がアントラーズへの思いを胸に抱き続けていくように。長い間、お世話になりました。そして、本当にありがとうございました。