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8月2日(土)J1 第18節 鹿島 vs 広島(18:30KICK OFF/カシマ)
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アウェイゴール裏の3,000人が歓喜している光景が、いまでもまぶたに焼き付いているのだろう。
「昨年、最後に目の前で優勝を決められてる。その悔しさがある」。
試合日に35回目の誕生日を迎える曽ヶ端準は、今節の広島戦について話題を振られるとまず第一に昨季の最終節のことに言及した。昨シーズン、鹿島は最終節に優勝をかけて広島と対戦。鹿島が優勝する条件はかなり厳しいものがあったが、結果はその夢を無情にも打ち壊す0-2の完敗。結局、ACLへの出場権さえも逃すことになってしまった。
あれから8カ月近い月日が流れた。直接的にタイトルがかかる対戦ではないが、今季の行く末を占う上では重要な試合だ。「順位が上に行くためにも大事な試合。レッズ戦で縮めることができなかったので」と曽ヶ端。中断明けから3試合連続で引き分けたことにより、首位浦和との勝点差は9。これ以上離されずに上位に付いていくためにも勝利が必要だ。
対戦相手の広島は、鹿島と同じ勝点27。得失点差の関係で5位につけているが、悲願の3連覇を達成するためには、こちらも上位に食らい付く必要がある。しかし、この3試合で勝ちきることが出来ず勝点3に留まっている鹿島とは違い、1勝2分の勝点5とまずまずの成績。主力選手の何人かに怪我が出ている状況のなかで及第点の勝点は稼いできた。
前回の対戦では、鹿島が3-0と完勝を収めているが昌子源は、また違った試合展開になると予想していた。
「むこうはACLの疲れもあった。こっちは引いて戦ったけれど、アウェイと同じ戦い方をしてもそれを崩す練習をしていると思う。鹿島にはあまり引くサッカーは似合わない」。
基本としては、前節の浦和戦と同じように相手が来るのを待ち構えることになるだろう。同じシステムの浦和には近年で一番の戦いをすることが出来た。確かに相手の方がボールを保持する時間は多いのかもしれないが、それは「うちらにするとまわされている、というよりまわさせている感じ」(土居聖真)。相手のビルドアップを妨げながら機を見てボール奪取を仕掛けるチーム全体の連動性は、徐々に高まっている。
昨季は目の前で優勝を決められ涙を流す若い選手が鹿島には多かった。さらに若返りをはかり、最終節に出場していなかった選手も先発の座を射止めているが悔しさを忘れた選手はいないだろう。リーグ戦のタイトル争いのなかに踏みとどまるためにも大事な試合だ。
以上
2014.08.01 Reported by 田中滋