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神戸の来季新監督に、昨季までC大阪を率いたブラジル人のレビークルピ監督(61)が電撃的に就任することが5日、確実になった。一時は元鹿島のオズワルド・オリベイラ氏(63)を有力候補に挙げ、合意間近になっていたが、日本時間4日までに急転決裂。ブラジルの名門アトレチコ・ミネイロを率いるクルピ監督に交渉を一本化し、この日までに短時間で基本合意にこぎつけた模様だ。
クルピ監督は過去3度、C大阪を率い、香川(ドルトムント)や清武(ハノーバー)、乾(フランクフルト)らを育てた名将だ。再び日本で指揮を執ることを希望しているといい、今後はアトレチコ・ミネイロ側との契約を解除し、来日の準備に取りかかる。神戸には日本代表も経験した23歳のMF森岡や、20歳のDF岩波ら能力ある若手が在籍。クルピ監督の手腕で一気に才能を開花させ、クラブ史上初のタイトル獲得へと前進させる考えだ。
二転三転して新監督が誕生する。神戸側は当初、柏を退団するネルシーニョ監督(64)を候補にしながらも交渉が難航。先月末になってオリベイラ氏に方向転換し、合意寸前になったことで、3日には安達亮監督(45)の今季限りでの退団を発表した。代理人筋は「オリベイラと交渉を進めながら(交渉が)まとまらないことも考慮して、クルピにも接触していたようだ」と明かした。チームは現在9位。来季のタイトル獲得へ、実現性は薄いものの12年まで在籍した川崎FのFW大久保にも正式オファーを出した。今後はクルピ監督と正式サイン後に、さらなる補強の準備を進める。
◆レビークルピ 1953年2月28日、ブラジル・パラナ州生まれ。現役時代はボタフォゴなどでDFとして活躍。引退後は指導者の道を歩み、00年にサンパウロを率いてサンパウロ州選手権優勝。02年にパルメイラス、05年にクルゼイロでブラジル杯準優勝。01年にブラジル代表監督の候補に挙がった。C大阪では97年に指揮を執り、07年5月に監督復帰。11年限りで退任しながら、翌12年8月から再就任して昨季まで率いた。今年4月からアトレチコ・ミネイロ監督。