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[11.18 キリンチャレンジ杯 日本2-1オーストラリア ヤンマー]
右膝痛のため、オーストラリア戦をベンチで見ていたDF内田篤人(シャルケ)。6-0で勝利したホンジュラス戦に続いて2-1で連勝を飾ったことに対して、「僕が呼ばれる前は、相手も良いチームだったし、結果が付いてこなかった。でも今回は2つこうやって勝った。悪い相手じゃないし、結果が出て良かったと思う」と素直に喜びを口にした。
右SBで先発したDF酒井高徳に対し、「あまり高い位置に行きすぎたり、無理して上がるんじゃなく、低い位置でもらって本田さんに付けて、そこからまた一緒に(コンビネーションプレーを)やればいいんじゃないか」とアドバイスをしたというエピソードも披露した。
これで自身が代表復帰してからは2戦全勝。とりわけ2試合で8得点が入ったことについては、「みんなが点を取りたがっているし、そういう選手が取っている」と頼もしそうな目線だ。
そんな中、内田がポロッと言ったのが、「一人助けてやりたいのがいるけどね……。だれとは言わないよ。元気じゃない顔をしているヤツが一人いる」ということだった。
「ま、ライバルチームだから知ったこっちゃない」と冗談めかしながらも、「見ていて、表情とかプレーとか……」が気になっていたと続ける。
その選手はFW香川真司(ドルトムント)。「ドルトムントで勝っていなかったからね。でもしょうがないかな。ケガ明けだし。そんなに落ち込みすぎることなく、ということに気づけばね。気持ちの面でも核になってくれないとね」
内田としても、香川はなくてはならない存在なのだ。「今はW杯があるわけじゃないし、予選があるわけでもないから、代表選手としてはいいんじゃないかな。(でも)やっぱり、あいつ自身がどうにかしないと」。リスペクトと友情の混じる内田のエールが、背番号10にどう響いていくか。
(取材・文 矢内由美子)