日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年12月4日木曜日

◆現役引退表明の中田に女性サポーター涙…前日に「他でやるつもりはない」と申し入れ(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20141203/jle14120320470014-n1.html



 鹿島の元日本代表MF中田浩二(35)が3日、現役引退を表明し、練習が行われる鹿嶋市内のクラブハウスには多くのサポーターが集結した。なかには、涙を流す女性ファンもいた。

 中田はチームメートとともに6日の最終節・鳥栖戦(ホーム)に向けいつもと変わらず練習に汗を流した。鳥栖戦後に会見を予定しているため「会見で話します」と多くは語らなかったが、決断までには「簡単に至ったわけじゃなかった」と本音をのぞかせた。

 2002年日韓W杯でトルシエ監督が用いた戦術「フラット3」で守備の要として活躍したイメージが強いが、ボランチ、センターバック、サイドバックなど複数のポジションを器用にこなすユーティリティープレーヤー。バランス感覚に優れ、左足から繰り出されるロングフィードは多くのファンを魅了した。

 1999年ワールドユース選手権でMF小野伸二、稲本潤一らとともに「黄金世代」の一員として準優勝を経験。MFシャビ(バルセロナ)やGKカシリャス(レアル・マドリード)擁するスペイン代表に決勝で敗れはしたが、世界に羽ばたくきっかけとなり、W杯は2002年日韓、06年ドイツと2大会に出場を果たした。

 クラブ幹部によると、11月中旬頃から来季に向けた話し合いの場がもたれ、本人が熟慮の末に引退を決断。夏にはJ2の複数クラブから獲得の打診もあったというが、前日の2日に「他でやるつもりはない」との申し入れがあった。チームは世代交代が進んでおり、今季はJ1の出場がわずか3試合。12年には左膝半月板損傷の大けがを負うなど、痛みとの戦いも続いていた。

 今後はクラブのスタッフとして鹿島に残る予定。詳細は未定だが、指導の現場だけでなく、強化や育成、事業などに携わるプランもあるという。鹿島で同期入団のMF小笠原満男、MF本山雅志、GK曽ヶ端準ら「79年組」とともにチームに数多くのタイトルをもたらし、一時代を築いた名選手が惜しまれながらユニホームを脱ぐ。

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