FCソウル戦に出場したDF西大伍(左)[写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第2節が4日に行われ、グループHでは鹿島アントラーズが前回大会ベスト4のFCソウルと対戦した。
開幕節で、DF田中裕介とMF高萩洋次郎が所属するウェスタン・シドニー・ワンダラーズと対戦した鹿島は1-3で敗戦。今大会初勝利を目指す。
10分、鹿島に最初のチャンスが訪れる。CKを獲得すると、ニアサイドへのクロスに山本脩斗がヘディングに合わせるも、相手GKが片手を伸ばし好セーブ。直後、ペナルティエリア内左でスルーパスを受けた柴崎岳が右足シュートを放ったが、これもキム・ヨンデに防がれてしまう。14分には、左サイドの山本がファーサイドにクロスを供給。反応した遠藤康が放ったシュートは右ポストに弾かれる。
前半の半分を過ぎたころから、FCソウルも徐々に攻撃を仕掛ける。25分、エリア手前でFKを獲得すると、その流れから最後はキム・ミンヒョクがシュート。しかし、ゴールを脅かすには至らず。43分にもゴール正面でキム・チウがオーバーヘッドで狙ったが枠を大きく外れ、前半をスコアレスドローで終える。
後半、やや押し込まれる展開になった鹿島は59分、柴崎のスルーパスに左サイドのカイオが抜け出し、エリア内で相手DFをかわしながら右足シュートを放つも、キム・ヨンデが触りコースを外れる。
すると66分に試合が動く。FCソウルがゴール正面左のやや遠い位置でFKを獲得。クロスを味方が競り合いで落すと、フリーのキム・ジンギュが右足を振り抜き、ネットを揺らした。
先制を許した鹿島は、遠藤に代えて金崎夢生を投入する。74分、その金崎がエリア内右でパスを受けクロスを上げるが、フィニッシュまで持ち込めない。1点を返したい鹿島だが、86分にFKのチャンスを与えてしまう。エリア手前左の位置からマウリシオ・モリーナが直接狙ったシュートは枠の上に逸れ、ピンチを凌いだ。アディショナルタイムには、ゴール前に詰めたカイオが相手GKと1対1の中でシュートを放つが、好セーブに阻まれる。
絶好機を逃した鹿島は、最後までゴールを割ることができず、FCソウルが1-0で勝利を収めた。鹿島はグループステージで2連敗を喫し、最下位脱出にはならなかった。
鹿島アントラーズは18日、グループステージ第3節で2013年大会の王者、広州恒大と対戦する。
【スコア】
FCソウル 1-0 鹿島アントラーズ
【得点者】
1-0 66分 キム・ジンギュ(FCソウル)