[3.4 ACLグループリーグ第2節 FCソウル1-0鹿島 ソウル]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は4日、グループリーグ第2節を行い、H組の鹿島アントラーズは敵地でFCソウルと対戦し、0-1で敗れた。開幕2連敗となり、最下位から脱出できなかった。
ホームでウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)に1-3で敗れた25日のグループリーグ初戦から先発を一人変更した鹿島はDF植田直通に代わってDFファン・ソッコがセンターバックに入り、移籍後公式戦初先発となった。
ソウルも初戦はアウェーで広州恒大(中国)に0-1で敗れており、黒星スタートとなったチーム同士の対決。鹿島は前半11分、MF遠藤康の右CKからニアサイドでDF山本脩斗がダイビングヘッドで合わせるが、惜しくもクロスバーをかすめる。その直後にも遠藤のスルーパスにMF柴崎岳が反応し、GKと1対1を迎えたが、右足のシュートは至近距離で阻まれた。
前半14分には山本の左クロスを相手DFとGKが“お見合い”。逆サイドから走り込んだ遠藤が左足で捉えたが、右ポストを直撃し、決定機を生かせなかった。立ち上がりは出足よくソウルを押し込んだが、その後はなかなかフィニッシュまで持ち込めない膠着状態に。徐々にソウルが流れを引き寄せ、前半44分にはDFチャ・ドゥリの右クロスにFWユン・イロクがオーバーヘッドキックで合わせたが、クロスバーを越えた。
スコアレスで後半に折り返すと、ソウルが攻勢に出る。後半4分、右サイドのスペースに飛び出したユン・イロクのクロスからこぼれ球をMFコ・ミョンジンが左足でシュート。これは枠を捉え切れなかったが、同21分に左後方からMFマウリシオ・モリーナがゴール前に入れたFKのこぼれ球をDFキム・ジンギュが右足ボレーで豪快にゴールネットを揺らし、先制点を奪った。
1点ビハインドとなった鹿島は直後の後半22分、遠藤に代えてMF金崎夢生を投入。2月にポルティモネンセSC(ポルトガル)から期限付き移籍で加入した金崎は鹿島移籍後公式戦初出場となった。さらに後半24分、MF土居聖真に代わってMF中村充孝がピッチへ。同31分にはFW高崎寛之に代えてFW赤崎秀平を投入し、交代カードを使い切った。
後半アディショナルタイムには自陣からのロングフィードに反応した柴崎がPA内左から折り返したが、カイオのシュートはGKが右足1本でスーパーセーブ。絶好の同点機を生かせず、そのまま0-1で敗れた。開幕2連敗という厳しいスタートとなった鹿島。次節18日には、この日ウェスタン・シドニーを敵地で下して開幕2連勝を飾った広州恒大のホームに乗り込む。