劇的な決勝点を決めた高崎寛之(左) [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節が7日に行われ、鹿島アントラーズはホームで広州恒大と対戦した。
ここまで3試合を終えて3連敗と、グループ突破に向けて厳しい状況に立たされている鹿島。
試合は19分、中央の金崎夢生からパスを受けた右サイドの遠藤康が、左足アウトサイドでクロスを上げる。すると、ペナルティエリア内のキム・ヨングォンの手に当たり、主審はPKを指示。キッカーの遠藤がゴール左下にきっちりと決めて、ホームの鹿島が先制に成功する。
一方の広州恒大も中国王者の力を見せる。28分、ペナルティエリア手前のガオ・リンがスルーパスを送ると、エウケソンがGKと一対一になる。しかし、ここはGK曽ヶ端準が身体を張って防いだ。
35分には、鹿島のファン・ソッコが自陣ゴール前でFKを与えてしまう。キッカーのエウケソンが右足で直接狙うも、曽ヶ端が横っ飛びで弾き、左ポストをかすめて枠から外れた。このまま1-0で鹿島がリードして前半を折り返す。
後半立ち上がりの48分、鹿島は左サイドのカイオが股抜きで相手DFをかわして突破。そのままペナルティエリア左からマイナスのボールを折り返すと、走りこんだ柴崎岳がワントラップからシュート。しかし、ここは広州恒大GKリー・シュアイが好セーブをみせて、なんとか防いだ。
続く51分、ペナルティエリア手前左から梅鉢貴秀がミドルシュートを放つと、相手GKが弾いたこぼれ球を土居聖真が押し込みゴールと思われたが、わずかに土居がオフサイドポジションにいたとして、得点は認められない。
その後は広州恒大が徐々に主導権を掴み始める。68分、ペナルティエリア左でボールを受けたガオ・リンが振り向きざまにシュートを放つが、ここはゴール左に外れた。
すると75分、ペナルティエリア左に侵入したガオ・リンが切り返して右足でクロスを上げると、ファーサイドのエウケソンが右足で合わせて、広州恒大が同点に追いついた。
終盤は、勝ち越し点を狙う鹿島が攻め込んだもののなかなか点が入らない展開が続いた。
しかし、後半アディショナルタイム3分、右サイドでFKを獲得すると、柴崎が上げたクロスボールを途中出場の高崎寛之が頭で合わせ、勝ち越しゴールを奪った。
直後に試合終了のホイッスルが吹かれ、鹿島が2-1で広州恒大を下した。
同日行われたグループHのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ対FCソウルの試合は1-1で引き分けたため、鹿島はグループ敗退の危機を免れ、突破に向けて望みを繋いだ。
鹿島は21日に行われる次節、敵地でウェスタン・シドニー・ワンダラーズと対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-1 広州恒大
【得点者】
1-0 19分 遠藤康(PK)(鹿島アントラーズ)
1-1 74分 エウケソン(広州恒大)
2-1 90+3 高崎寛之(鹿島アントラーズ)