[4.21 ACLグループリーグ第5節 ウェスタン・シドニー1-2鹿島 シドニー]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は21日、グループリーグ第5節を行い、H組の鹿島アントラーズは敵地でウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)と対戦し、2-1の逆転勝利をおさめた。0-1の後半21分にMF土居聖真のゴールで追いつくと、後半アディショナルタイムにFW金崎夢生が劇的な決勝点。2連勝で勝ち点を6に伸ばした鹿島は最下位を脱出。5月5日にホームで行われる最終節でFCソウル(韓国)に勝てば、自力でのグループリーグ突破が決まる。
前節の広州恒大戦(2-1)で初勝利を挙げた鹿島だが、1勝3敗の勝ち点3で依然としてH組最下位。負ければグループリーグ敗退が決まるという崖っ縁の状況は変わらないものの、残り2試合に連勝すれば、グループリーグ突破の可能性も残されていた。
DF昌子源が累積警告で出場停止の鹿島はDFファン・ソッコが先発し、DF植田直通とセンターバックを組んだ。前半6分には土居が右足ミドルを狙うが、ゴール右へ。その後も積極的にゴールを目指すが、ウェスタン・シドニーは前半24分、PA手前でボールを受けたMF高萩洋次郎がゴール前に絶妙なスルーパス。これを植田がクリアし切れず、こぼれ球をMFニキタ・ルカビツヤに流し込まれた。
1点ビハインドとなった鹿島は前半28分、右クロスにファーサイドからDF山本脩斗が走り込み、ヘディングで叩き付けたが、GKのセーブに阻まれる。その後も同点ゴールを目指して攻勢を強め、前半37分にMF遠藤康が左足でミドルシュート。GKが前に弾いたところに金崎が詰めたが、押し込むことはできなかった。
0-1で折り返した後半15分、鹿島は遠藤に代えてFW高崎寛之を投入。同16分には植田を下げてMF小笠原満男をピッチに送り込んだ。3月18日のACL広州恒大戦で負傷し、右膝内側側副靭帯損傷で長期離脱していた小笠原は約1か月ぶりの復帰戦。MF青木剛がセンターバックに下がり、小笠原とMF柴崎岳がダブルボランチを組んだ。
猛攻に出る鹿島は後半21分、浮き球のスルーパスに反応した土居がPA内に走り込み、左足に持ち替えてシュート。ついにゴールをこじ開け、1-1の同点に追いついた。後半29分には最後の交代枠でカイオに代えてMF本山雅志を投入。同35分、金崎がDF田中裕介に倒されてFKを獲得するが、右45度の角度から柴崎が右足で直接狙ったキックはゴール右に外れた。
それでも、1-1で引き分けかと思われた後半アディショナルタイム、左サイドをオーバーラップした山本の折り返しに金崎が右足で合わせ、劇的な勝ち越しゴール。2-1の逆転勝利を飾り、3連敗からの2連勝でグループリーグ突破に望みをつないだ。