日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年6月26日日曜日

◆鹿島勝ってV決める 優勝決定戦の白星率78%(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1668246.html



 第1ステージ(S)優勝に王手をかけている鹿島が最終節の今日25日、本拠カシマに福岡を迎え撃つ。2位川崎Fに勝ち点1差をつけており、勝てば無条件で前期優勝が決まる。前日23日に、クラブ一筋16年目のDF青木剛(33)の鳥栖移籍とFWジネイ(32)の退団が決定。大一番でベンチ入り濃厚の功労者2人を優勝で送り出す。

 福岡戦を翌日に控えた鹿島イレブンは、いつも通り練習から削り合っていた。全選手にOBのシャルケ内田、ケルン大迫を加えたハーフコートのミニゲーム。けがを恐れず激しく競り合う姿に、石井監督は「今までで最も激しいレクリエーションゲームでした。いい状態」。目を細めた先に青木とジネイの姿があった。

 前日23日、2人が第1Sを最後に退団することが発表された。01年に入団した青木は鹿島3番目の古株。J1通算375試合に出場し、リーグ4度、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)4度、天皇杯2度の計10冠に貢献した。今季は、1度もリーグ戦に出場していないが、優勝をかけた大一番で、最後のベンチ入り。「残り1日、鹿島の一員として全うしたい」と話した功労者の花道を優勝で飾るため、チームの結束力は高まっている。

 青木からセンターバックの定位置を勝ち取ったU-23日本代表DF植田は「ずっと自分の壁だった人。いつか追い越そうとプレーを見て技術を学んできた。(後を継ぐ)自分たちが新たなタイトルを取っていかないと」。FW土居も「2人のために勝てれば」と優勝を逃せない理由が増えた。

 世代交代は進んでも、常勝の歴史は継続する。過去9度の優勝決定試合は7勝1分け1敗。白星率は78%だ。そのうち、今回の福岡と同じ最下位との試合は、93年第1Sの浦和戦、08年の札幌戦とも勝ち点3を取りこぼしておらず、確実に栄冠を手にしてきた。次も勝つ。07年の年間優勝以来となるカシマでの歓喜へ、石井監督は「まだ第1Sですが、優勝の2文字が付く以上は取らないといけない。2人のために…」と涙ぐみながら誓った。【木下淳】

 ◆第1ステージ優勝の行方 鹿島と川崎Fに絞られた。首位鹿島は福岡に勝てば無条件で優勝。2位川崎Fが逆転するには、大宮戦に勝った上で鹿島が引き分け以下となることが条件。鹿島が負け、川崎Fが引き分けた場合は勝ち点36で並ぶため(1)得失点差(鹿島+17、川崎F+16)(2)総得点(鹿島27、川崎F31)(3)当該チーム直接対決(1-1)(4)反則ポイント(少ない方が上位。鹿島37、川崎F9)(5)抽選、の順で決定。

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