日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年6月10日金曜日

◆ハリル監督 長身パワー選手熱望!W杯最終予選にU23植田を招集も(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/06/10/kiji/K20160610012753540.html

ユーロ視察のため渡仏するハリルホジッチ監督はファンの見送りに笑顔を見せる

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が9日、欧州選手権(10日開幕)を視察するために成田空港からフランスに向かった。1―2で逆転負けした7日のキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦を受け、身体能力の高い長身選手の必要性を強調。9月に始まるW杯アジア最終予選にU―23日本代表DF植田直通(21=鹿島)を招集する可能性を示唆した。

 母国ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で学んだ教訓を生かす。成田空港で取材に応じたハリルホジッチ監督は「植田はかなりポテンシャルがあり、パワーもある。A代表にはパワーが足りないので彼が必要。ボスニア戦でパワーとは何か分かったと思う」と9月に始まるW杯アジア最終予選に植田を招集する可能性を示唆した。

 ボスニア戦の日本代表の平均身長は1メートル78・8。平均1メートル85・1の相手に球際の戦いでことごとく敗れ、1メートル98のジュリッチには2ゴールを許した。先発に1メートル85超は1メートル89の吉田しかおらず、パワー不足を露呈。ハリルホジッチ監督は「A代表にどのような選手が必要か完全に把握している。世界の強豪の平均身長は1メートル80~85だが、私たちのチームに1メートル85の選手は少ない」と指摘した。

 身長1メートル86の植田は中学時代にテコンドーで日本一となり世界大会を経験。「デュエル」にめっぽう強くスピードもある。国際Aマッチ出場はないが、15年アジア杯メンバーで、ハリルホジッチ監督の就任後も代表候補合宿に呼ばれている。指揮官はW杯アジア最終予選のライバルとなるオーストラリア戦はもちろん、W杯本大会を見据えて植田を育てる方針だ。

 ハリルホジッチ監督はフランスで開催される欧州選手権で20試合以上を視察する予定。最先端の戦術に加え、世界の強豪が導入するマイナス180度の全身低温治療法クライオセラピーの情報収集なども行う方針だ。「世界の強豪国の監督が集まる。ハイレベルな試合を肌で感じたい。楽しみ」。世界で勝てるチームをつくり上げるため、選手、設備ともにスペックにこだわる。

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